【PR】合同会社 AUTOMOBILE COUNCIL実行委員会

極上の自動車メーカー。〝アルファロメオ〟〝ランチア〟

憧れのヘリテージカー。実際購入するにあたり、選び方や知っておきたいことを、専門家に指南してもらう企画。それぞれのクルマの歴史や他にはない特徴などにもお答してもらい、初めてのヘリテージカー選びをサポートします。一緒に、玄人が唸る希少なクルマも教えてもらいました。

いよいよ最終回となるヘリテージカー・ビギナーズ。お迎えするのはイタリアン・クラシックカーの大御所「ガレーヂ伊太利屋」。アルファロメオ、ランチアの歴史を彩る二台を題材に、こだわりの詰まった、ピュアな車作りの魅力をお聞きします。


 

ガレーヂ伊太利屋さんは、どのような車を扱っていますか?

大薗氏(以下O)「”ガレーヂ伊太利屋”の名前通り、メインはフィアット、アルファロメオ、ランチア、マセラティなどのイタリアの旧車ですね。年式的には60年代から90年代が主となっています」

どういった方達が乗られているんでしょうか?

O「当時この車達が新車だった時に、20代とかのまだまだ若くて憧れるだけだった人達で、『子供も手が離れてようやく乗れるぞ!』という方達が多いです。なので年齢層も高めで、30代は基本居なくて、若くて40代。圧倒的に多いのが50代から60代といった感じです」

そういう方達に選ばれる理由はどういった所なんでしょうか。

O「見て頂くと分かるように、決して凄く高い車ではないんです。400万円とか500万円程度。今の国産車で400、500万を出せば最新型の便利で速いのがいくらでも選べる訳ですよ。それでもこういう車達を選ぶ方達は、そこにやっぱり想いというか、自分がその時に付き合っていた女の子の思い出みたいな、未だ忘れられない憧れがあるんですよ(笑)」

逆に、イタリアではどのような方達に乗られているんですか?

O「イタリアに行けばこの車達は国産車じゃないですか。ただ日本だったらトヨタや日産の車に乗っていますって言ったら普通だけれども、向こうでランチアやアルファロメオというと、イタリア人にとってもやっぱり一味違う存在。国産車だから選んだって方も中にはいると思いますが、基本的にはこだわりを強く持っている人ですよね」

それでは今回展示されている中で、憧れのヘリテージカーが欲しい!という方達にオススメできる一台を、教えてください。

O「今回展示している中でという事でしたら、このAlfa Romeo Gulia 1300 GT Jrですね。未だに根強い人気を持つアルファロメオジュリアのGTモデル。この車に付けられた〝Jr〟の意味する所は…ジュニアって子供とか若いっていう意味じゃないですか。その意味の通り、若い人にもっとAlfaRomeoを広めたいっていう想いから名付けられたんですよ」

このジュリアの魅力的なポイントを教えてください。

O「一番はこのデザインですよね。2+2人乗りのツードアクーペ。もうこれだけで女の子にモテるというか、かっこいいんですよ(笑) 。この色も赤じゃないですか、これはアルファレッドと言ってアルファロメオを代表する色なんですね。レッドはアルファロメオだけでなくて、イタリアのスポーツカーを代表する色でもあるんですよ。昔、娯楽が少なかった時代に、世界中から各メーカー自慢の車達を競わせる自動車レースが流行ったんです。その時からイタリア車は伝統的に情熱の赤を使っていて、ドイツ車は工業製品を表すシルバー、イギリスはブリティッシュグリーン。こんな風にそれぞれのキャラクターを表していたんです」

なるほど!この目を引く赤色…カッコいいですね!他にはありますか?

O「アルファロメオ伝統の、この盾形のグリルとエンブレム。車のエンブレムも、その会社の歴史を反映していて面白いんですよ。エンブレム左の十字架はアルファロメオが設立されたミラノ市の市章。右の蛇はビショーネといって、ヴィスコンティ家というミラノ市の貴族の家の紋章を表しています。こういうヒストリーも、アツくなれるポイントの一つですよね」

シンプルながらもオシャレな内装ですね!

O「所々メタルやウッドを使ったイタリア人らしい遊びがあって、余裕のあるデザインですよね。メーターも220km/hまで刻まれていて、男心をくすぐられますよ、実際にはそんなに出ないんですけどね。(笑)ツードアだけど、前にシートを倒せば広くはないけどちゃんと4人は乗れる。そういう実用的な面も、いざ買うとなると意外と有難いポイントだと思います」

アルファロメオと言えば…運転の楽しさですよね。決して難しくはないんですか?

O「今の車ほど何も気にせずガチャガチャとギアを弄っても壊れない…という事はありませんが、慣れてしまえばとにかく運転の楽しい車ですよ。アルファロメオは会社が出来てから、休む事無く世界のどこかで必ずレースに出ているようなメーカーですから、そのスピリットが市販車にも色濃く表れています。音も、フィーリングも。アルファロメオに根強いファンが多いのは、一度こういう魅力に魅せられてしまうと、なかなか抜け出せない沼のような存在だからだと思います」

こういったヘリテージカーの心配事の一つに、故障というのが大きいと思います。このジュリアに関しては、いかがでしょうか?

O「このジュリアは、世界のいろんなところで未だに普通に乗られていたり、レースをしていたりと、とにかく人気があるんですね。古い車はどんどん部品がなくなってしまうのが普通ですが、この車はアメリカへの輸出がすごく多かった背景があって、未だに台数が多く残っている上に、部品も愛好家たちが未だに作り続けているんです。なによりも構造がシンプルですから修理もしやすいので、維持もしやすいと思います」

それでは次にツウな車好きも唸らせる、玄人好みの一台をお聞きしたいと思います。

O「やっぱりコレでしょうね、LANCIA FULVIA 1.3Sです。年式は1969年。個人的にイタリアを代表するメーカーはランチアだと思うんです。大衆車はフィアットが独占していたイタリア車メーカーの中で、品質と性能の高さを追求し続けたのがランチア。イタリアの公用車は、伝統的にランチアのフラッグシップモデルなんです。その後にデルタやストラトスと言ったラリーカーが世界に名を轟かす事になりますが、本来のランチアの姿というのは、気品に溢れた高級車というものなんですよ」

なるほど…そんな高級車メーカーのランチアが作ったフルビアは、どういう車なんでしょうか?

O「この車の発売直後にランチアはフィアットに吸収されてしまうので、最後の純粋なランチア車なんですね。フルビアにも様々なモデルがありますが、これは四人乗りのツードアクーペ。この車はとにかく細かいところまで造りが上質で、丁寧なんです。 細かいポイントでいうと、この車ってメッキの部分が多いですよね。前後のバンパー、フロントグリルのモール類。これが全部コストの高いステンレス製になっているんです。 さきほどのジュリアもそうですけど、一般的なものは鉄にメッキをしているもので、ステンレスの物と鉄にメッキした物とでは値段が全然違うんですよ。長い目で見ると、錆びにくかったりとメリットがあって、こういった部分の手抜かりが無いのもランチアらしい所ですね」

内装も雰囲気があって、一目で惹かれてしまいますね。

O「ウッドとレザーを基調とした、上品でセンス溢れるデザインですよね。ベースはウッドとレザーながらも、さりげなくメッキを用いているのもポイントの一つ。このシートも包み込まれるような座り心地で、まるで高級家具のようなんです。運転もしやすいですよ」

O「もうひとつ、やはり細かいこだわりの一つなんですが、ボディ後部の造形です。よく見てもらえると分かるんですが、やんわりとわん曲しているんです。実はこのボディの金型も真っ直ぐな時と曲げた時で手間もコストも全然違うんです。真っ直ぐ作った方が全然作りやすいし安く上がるんですが、これはあえてこだわって作られています。フルビアはラリーの活躍があって、スポーティーな印象が先行していますが、こういう細やかなこだわりの結晶のような車が”Lancia Fulvia”という車なんです」

最後に、このAutomobile Councilという車についての想いを聞かせてください。

O「最近になって、各地でこうしたヘリテージカーを中心にしたイベントが増えてきているので、自動車文化の熟成を感じています。このAutomobie Councilも、完成度が年々高まっていますよね。あまり合理性を考えない、のびのびとしたデザインや発想が表現できた、ヘリテージカーならではの魅力を発信し続けて欲しいと願っています」

photograph: Taku Amano
edit & interview: TUNA
text: Chihiro Watanabe

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