「スーパーカーの代名詞“ランボルギーニ”の姿とは?」

憧れのヘリテージカー。実際購入するにあたり、選び方や知っておきたいことを、専門家に指南してもらう新企画。それぞれのクルマの歴史や他にはない特徴などにもお答え。一緒に、玄人が唸る希少なクルマも教えてもらいました。

今回は、ランボルギーニのディーラーであるランボルギーニ麻布。憧れスーパーカーの“過去と今”に迫ります。


 

ランボルギーニ麻布さんはどのような車を扱ってらっしゃるのですか?

福澤氏(以下F)「私たちは基本的にランボルギーニの正規ディーラーになりますので、新車の販売を行っていますが、ランボルギーニの中古車にも力を入れています。並んでいるカウンタック、ディアブロ等のクラシック・ランボルギーニから、現代のものまで。幅広く扱っています」

ランボルギーニとは、ずばりどういった車でしょうか?

F「ランボルギーニはイタリアのメーカーで、やはりスーパーカーのジャンルに入ると思います。どの車も、スーパーカー然としたデザイン。ボディラインが一直線なんですよ。空気抵抗の低減のために、なるべく低く、一直線に。あとはイタリアらしい色も特徴ですね。緑とかオレンジとか、派手目の色もしっくりくるデザインは流石ですよ」

みなさんどういった楽しみ方をされているんでしょうか?

F「一般的に通勤とか、日常的に使う車ではないので、ちょっとしたドライブだったり、月に1回2回のツーリングを楽しんでいただくとか、そういった方が多いですね。ランボルギーニが好きで憧れていたという方は、基本的にはガレージに置いて、ゆっくり眺めている…なんていうのが一番多いんです。大体普通にお乗りになられている方でも年間2000kmくらい。5000kmも乗っていれば、凄く乗られている方という感じ。ランボルギーニは、2003年にガヤルドという車種が出てきて、車自体がとても乗りやすくなったんです。それからマーケットが大きくなって、最近になって登録台数も伸びてきていますね」

これぞランボルギーニ、といった代表的な車はありますか?

F「このLamborghini Aventador Sですね。まさしく今のランボルギーニの代表格で、男の憧れといった感じですよね。特徴はなんといってもエンジン。V型12気筒6500ccの自然吸気のエンジンでとにかくパワーがある。重たいボディーを暴力的なパワーで突き動かすイメージですね。現代はハイブリッドとか、ラグジュアリーカーでさえエコを求められる時代である中で、ある意味古典的な手法で時代の流れとは逆を突き抜けていく。まさしく男のロマンですよね。もちろん燃費等引き換えにしなくてはならないことはありますが、乗り味だったり、音などもエコカーでは絶対に得られない歓びがありますよ」

すごい迫力ですね。外見の魅力をあえて挙げるとしたら…どちらでしょうか?

F「第一にくるのは先ほどお話しした直線的なデザインなんですが、この上に開くドアも魅力の一つですね。シザーズドアといって、一般的なドアは横に開くと思うんですけれども、このドアは斜め上に開きます。ランボルギーニのアイコンの一つですね」

メカニカルな部分で、ポイントはありますか?

F「新型になったドライブモードですね。ストラーダ、スポーツ、コルサ、エゴの四つからなるモードで、状況に応じて様々な走りを楽しんで頂けます。STRADAは最も一般的なモードで、SPORTはちょっとアグレッシブ。CORSAは完全にサーキット向けのセッティングになります。それぞれサスペンションや、パワーステアリングなど様々なセッティングが変化するんですが、極めつけはこのEGOモード。全てのセッティングを、自分好みのものにした状態で楽しんで頂けます」

それでは次に、ランボルギーニの中でもある種特殊な、一歩玄人向けといった車を教えてください。

F「このマッドオレンジのLamborghini Huracan Performanteですね。ついこの間公開された、ランボルギーニ ウラカンの高性能モデルになります。ウラカンをベースとして軽量化をメインに改良され、結果的にニュルブルクリンクで量産車最速ラップを更新するという結果を残しています」

特徴的な点はどちらでしょうか?

F「この車は軽量化と空力特性の改善がメインの改良点で、注目していただきたいのはエアロパーツの数々。このカーボンのウイングは、ダウンフォースと言って車を地面に押さえつけてくれる力を強力に生み出します。ALAという新技術でほとんどのエアロパーツを自動で制御して、最適なダウンフォースを得る仕組みになっています。このマーブル柄の部分がエアロパーツになるんですが、非常に印象的ですよね」

他にはありますか?

F「後はやっぱりエンジンですね。エンジンフードが透明で中が見えているんですが、これは意図的に“見せて”いるんです。V型10気筒5200ccの自然吸気。こうした細かい演出が気分を上げてくれますよね。パワフルなのはもちろん、音も迫力があって運転していて、ついつい踏みたくなってしまいます」

内装からも只者ではない雰囲気が伝わってきますね。

F「このシートもバケットシートといって、ほとんどレース用のシートですね。当然カーボンで軽量と高いホールド性を実現しています。ここまで軽量にこだわるのは、もちろんパフォーマンスのため。でも極端な話、軽くしすぎると、空を飛んでしまう訳ですよ。そこでどうするかというと、エアロパーツを使って空気を下向きに、車を押し付けるようにするしかないんです。この車の大きなポイントが、軽量化と空力というのはこういう理由。そこまで突き詰めた、ハイパフォーマンスモデルという事ですね」

福澤さんにとってこういった車はどういう存在ですか?

F「自分にとっては、車自体が大切な存在ですが、こういった特別な車はなおさら魅力的で、興奮を感じるものです。こうした機能からくるデザインやスタイリング。全てが特別ですね」

最後に、このAutomobile Councilというイベントへの想いを聞かせてください。

F「一番有難いと感じたのは、我々も新車のショールームを持っていますが興味があったり、好きな方でもなかなか気軽に入って頂けないんです。やっぱり敷居が高く思われてしまって。ですのでこんなにたくさんの方と気軽に車の話をできる機会というのが、なかなかないんです。ざっくばらんに色んな意見をお伺いできる、大変良い機会だなと感じています」

Photograph:Taku Amano
Edit & interview::Tuna
Text:Chihiro Watanabe