「ヤングタイマー世代の中でもっとも癒し系だと思います(笑)」

フォトグラファーであり、スケーターでもある清水さんの愛車は綺麗なブルーが印象的なボルボ240。「ヤングタイマー世代で、僕的にヒットしすぎてしまって」という車は、カメラ機材や2.7mの筒状のペーパーが入り機能的。愛車からライフスタイルまで、話を伺ってきた。

清水さんはフォトグラファーでスケーターとお聞きしました。特にスケボーは週に4回ほど滑りにいくほど本格的にやっていらっしゃるそうですね。

清水さん(以下清)「はい、夜まで撮影をやっても、そのあとに行ったり。周りに『え?これからですか?』ってよく言われます(笑)。ランプとポールでやっています」

では、ボルボ240ですがこれを選ばれたきっかけは?

清「もともと古いバイクに乗っていたのですが、そのあとワーゲンのゴルフ2を譲り受けて乗るようになって。ヤングタイマー世代で、かっこ良くて車熱があがっていって。毎月のように車にお金をかけていて奥さんにも『いい加減にしなさい!』って怒られたり(笑)。それが追突されて廃車になって、そのあと日本車に乗ったのですがそれも追突されて廃車に…。それでボルボの240を先輩が乗っていて、ちょっと借りていたら凄く自分的にヒットして。それで専門店に状態が良いし綺麗な240があったので、これにしようと。これくらいの世代のデザインが好きで、比較的壊れないのもポイントでした。ベンツなども見たんですが僕的にはちょっと敷居が高くて、ボルボくらいが身の丈にあっているかなと」

デザインで気に入っている点はどこでしょうか?

清「横のサイドモールが好きでカクっと感とラインが綺麗だと思います。あとフロントの無骨で四角い感じですね。外装、内装のブルーで統一されているのも好きです。運転席まわりだと、スイッチ関係のデザインも好きです。聞いた話だと北欧の人が雪国のため、グローブをはめたままスイッチがおせるように、大きくて押しやすくデザインされているそうで、使いやすいです。レトロな感じもいいですね」

バックの窓は大きいですね?

清「240はスモールウィンドウといって小さい方が稀少でいいと言われていて。でも僕の90s頭のデザインは広い。個人的には広い方が運転しやすいので好きです」

ボルボは丈夫だと聞いたことがありますが、いかがでしょうか?

清「もともと『走る戦車』的な呼ばれ方をしていて、壊れづらく丈夫ですね。あとレギュラーガソリンで走るのも楽です」

この車で遠方まで行った経験はありますか?

清「撮影で岩手まで行ったことがあります。片道5時間くらいかかったのですが、車内も広いですし、一度スピードにのったら問題なく走れるので楽でした。これはワンオーナーで買って前の方が大事にのってくれていたので、状態が良い当たりで、特に気になるところもなく走れます」

では、最後にクラシックカーならではのちょっと不便だけど愛しているところは?

清「ブレーキが現在の車より効きが悪いですね。この世代の車の特徴かもですが、止まりたい時は前もってブレーキを踏んで、スーっという感じで止まります。また、加速も遅いのでキビキビかっこつけて運転しようと思っても無理(笑)。でも、それが愛らしいです。僕の中ではヤングタイマー世代の中で、最も癒し系(笑)。人間の感覚を超越したハイスペックである必要も特にないですしね」

photograph : Taku Amano
edit : Takafumi Matsushita