CLASSIC CAR LOVERS
クラシックカーを愛する人々

2016.06.03 | Special

volume 01_Yusuke Ishida

石田有佑さん(スタイリスト/UI PRODUCT)
車種 日産グロリア

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古着やオブジェと同じ感覚。好きなものは手元においておきたい。

メンズファッション雑誌から広告など、スタイリストとして活動する一方で、植栽をはじめとした空間プロデュースを行うなど多岐に渡り活躍するUI PRODUCTの石田有佑さん。「古いもの、角張ったものが好き」という彼が選んだ車は日産グロリア。職業柄、大きな木や大量の服を運ぶことから車内が広いことを条件に、最もクールだったデザインということで選んだ車。愛すべき車のことから、ライフスタイルまで、こだわりについて伺ってきた。

石田さんはファッションのスタイリストと同時に、ショップの植栽などの空間演出的なお仕事をされています。本日は職場に伺わせて頂いたのですが、多肉植物などホント沢山ありますね。

石田氏(以下石)「はい、スタイリストが本職ではありますが、事務所やカフェや店舗の内装の一部を、植物や家具、小物でディスプレーする仕事もやっています。きっかけは、師匠である熊谷隆志さんが、元々植栽をやられていて、弟子の時にスタイリストと同時にそっちも学ばせて頂いて。師匠の空間プロデュースの仕事がとても濃く、僕もその中の植物に凄く興味がわいてきて。祐天寺にセインってお店があって、植物の方のお仕事やってほしいと言われて、そこからどんどんインドアの多肉植物、観葉植物、チランジア、サボテンを深く追求していくようになりました。屋内や屋外、植栽やインテリアグリーンをトータルして出来ればいいなと思っています。多肉植物の販売、卸もしていて、今多肉植物が高騰化してきていますが、お客さんの手に届かないと意味がないと思って、頑張っています。高いものはもちろん高いですけど、リーズナブルなものもあったりしますよ」

日々、植物や洋服を沢山運ぶお仕事の中で、日産グロリアを購入したきっかけは?

石「知り合いに日産グロリアを手放す方がいて、1回見させていただいたら中も広いしいいな、と。職業柄、バカデカい木や大量の服を積むので、広さがポイントだったのと、クラシックなモノが好きなので、一石二鳥だと思って。あと、渋い顔つき、いいですね。服を積む時はハンガーラック変わりに、棒をかけて使っています」

昔からクラシックカーが好きだったでしょうか?

石「はい。今は特に日本のクラシックカーが好きなんですが、10代の頃は海外車に憧れていて、今でも『アウディQ7』は乗りたくて…。基本的にクラシックカーの角張っているデザインに憧れがあって、本当に渋い!今はないデザインだからこそいいなって思います。メンテナンスが大変ですが、それがかえっていいですね。その方が愛せますから」

現在の愛車、特に気に入っている点はどこでしょうか?

石「まず、渋いネイビー。この色は元々好きなんですが、独特の深い色が気に入っています。購入当初日焼けしてなかったですけど、今はもうメンテナンスしなきゃいけないですね。また、フロント部分が長いのもカッコイイ。フェンダーミラーのクラシックな感じも好きですね。初めはスモークを貼ったりも考えたのですが、ちょっとやんちゃになりすぎかなと思って、そこはクリーンということでそのままにしました。職務質問の数も増えそうですし(笑)」

職業柄、毎日乗るものだと思いますが、消耗に関して意識していますか?

石「結構、ラフに乗っていますね。丁寧に乗る、というより気にせず乗っています。故障になったらそこをガッツリ直して、という感じ。外装も最大積載量500キロとか手書きで書いてあるくらいラフな感じでいいと思っています(笑)ダサいとカッコイイのギリギリというのが好きで、これはファッションも同じで。たまに好きな服を着ていて、人によると、『事故っている』と言われる時もありますし(笑)。ただ、個人的には着る服でも持つものでもある程度歳もとってきて、これがいいと思ったらそれがいいものだなって思います。もちろんスタイリストをやっているので、流行りにもベースを置きつつですが、その中で自分らしいものを見つける感じです。自分の周りに置いときたいなっていうデザインはずっと変わらないです」

内装で好きな場所はどこでしょうか?

石「全体的にアナログな感じが好きです。新しい車にはない、シガーライターも歴史を感じさせますし、木張り風のプラスチックも好きです。シートは色も統一されていてシンプルなんですが、飽きがこないので好き。ボタンも少ないのも分かりやすくて使いやすいです。窓の開け閉めが電動じゃないので、たまにオイルをささないと固くなるのですが、そういう部分は不便というより愛着があります。昔実家で乗っていた車のあの回す感覚を思い出す感じで。クラシックカーの不便なところは、慣れちゃえば大丈夫で、別に便利である必要がないかなって。ただ、フェンダーミラーは電動ですけどね(笑)そこが面白かったりして。あとは、オーディオが壊れていてラジオがAMしか入らないのですが、『ベース エッグ』というブルートゥースで飛ばして聞けるオーディオを入れてカバーしています」

エンジン音など今の車は静かですが、クラシックカー独特の音もいいですよね。

石「そうなんですよ。やっぱり音が重いのですが、それがいいですね。なんとも言えない重い音がして、走っている感じがします。その割にハンドルが軽いところもいいですよね」

この愛車でどこまで行ったことがありますか?

石「東京在住ですが、石川県のお店から植栽の仕事で『究極な木を一本入れたい』という依頼でした。。植栽の仕事の場合は、自分で行けるところはできるだけ木や植物など自走で行くことが多くて、このグロリアで行ったのですが、片道5〜6時間。それがこの車との長旅です。余分な装備がない分、車内が広くて足を伸ばしてゆったり運転できるのでストレスなく行けました。ご飯もおいしいし、快適でした」

古いもの、渋いものが好き、というのは車に限らずですか?

石「そうですね、服も家具も同じように共通点がありますね。洋服ももともとは、古着が好きだっていうのもあってスタイリストを目指したのもありますし、ヨーロッパ家具、アメリカ雑貨、和物テイストのものなど土臭いものが好きです。逆に極端にシャープな新しいものも好きで、両極端な部分があります。紙、土、石、木は全般的に好きですね」

それでは最後に、クラシックカーの魅力を一言で言うと?

石「仕事として使っている部分はありますが、やっぱりそばに置いときたいものですね。古着ベースからオブジェなどと同じ感覚。好きなものは手元に置いておきたい。そして潰したら次の車に。潰すまで乗りたいですよね」

photograph:Tara Kawano〈SWIM〉
edit:Takafumi Matsushita
interview:Yuto Murakami

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