CLASSIC CAR LOVERS OVERSEA
クラシックカーを愛する人々(海外編)

2017.11.07 | Special

volume 12_Adam Brinkworth(in London)

アダム・ブリンクワースさん(Brinkworth Design CEO)
http://www.brinkworth.co.uk
車種 1969 Chevrolet ElCamino SS

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「ドライブすることでメカニカル部分を全身で感じ、まさに車の一部となるのです」

数々のショップやレストランのインテリアデザインを手がけてきたデザインカンパニー『Brinkworth Design』のCEO、アダムさん。ロンドン・ベースナルグリーン地区にオフィスを構え、約85カ国と様々なプロジェクトを展開し、ワールドワイドに活躍しています。彼の2013年来の相棒は、黒いボディとフォルムが美しい「1969 Chevrolet ElCamino SS」。彼のオフィスにて、仕事、愛車とのストーリー、モノ選びの基準について伺ってきた。

『Brinkworth Design』について教えてください。

アダム氏(以下ア)「主にインテリアデザイン、特にショップやレストラン、ギャラリー、フェスティバルなどのイベントなどを手がけています。平均3日に1件のペースでプロジェクトを進めており、これまで2500件のプロジェクトを達成しました。主なクライアントはSupremeやナイキといったブランドから、英国ロードサイクルブランドRaphaなど。ちなみに日本のRaphaショップは私達が手がけました。手がけるプロジェクトは様々で、北極にてショールームを開催したこともありますよ」

素敵なオフィスですが、いつからここを拠点としているのですか?

ア「仕事自体は27年前にスタートし、25年前に今のオフィスへ移りました。当時のベースナルグリーンは何もなかったのですが、今はトレンディなエリア。でもまだ変化があってクールな場所だと思っています。インテリアデザイナーKonstantin GrcicやMichael Marriotと当初はスペースを共用していました。彼らはもう15年以上前に出て行ったんですけど、Michael Marriotの名前はまだ外に残っています。今年5月にはブルックリンにも新しいオフィスをオープンしました」

趣味でスケートボードやモーターバイクもされているとお伺いしています。特にクラシックモーターバイクはコレクションしているそうですね。

ア「はい、クラシックモーターバイクには目がなくて。カスタマイズされた中にパーソナリティや美しいデザインが込められています。中でも思い入れが強いのは、恩師である学生時代の先生が僕に譲ってくれた1台。彼が人生を費やしてカスタマイズしたバイクなんです。75歳でバイクを引退した彼から、去年譲り受けました。面白いことに私の息子の名前はビル、私の恩師と同じ名前なんです。それほど彼は僕の憧れる存在ですね。私も75歳まで大切にしますよ」

それでは愛車についてですが、『1969 Chevrolet ElCamino SS』を選ばれたきっかけは何でしょうか?

ア「2013年にインターネットで購入しました。趣味であるモーターバイクを積んで運べるものを探していたんです。フォルムにも惹かれましたね。バンパーとリアウインドウが平行しているところが特に美しいです」

愛車で気に入ってるのはどこでしょうか?

ア「Death Spray Customsによるペイントですね。よく見ると”B”と書いてあるのが分かりますか?”B”はBrinkworth、そして”8”は私のレースナンバーです。ブルーとレッドのカラーはグリッター仕様となっており、暗闇でも微かに輝くんですよ。あとエンジン音、匂い、そして全身を使って乗る感覚もたまらないんです」

いつからクラシックカーに興味がありますか?

ア「月に一度クラシックカー好きの父と一緒にクラシックカー、カスタムカーを見に『チェルシークルー』というイベントによく行っていました。それは1970年代初頭で、アメリカやイギリスの車が大半でした。それ以来好きですね」

こちらはカスタマイズしていますか?

ア「はい、一番のカスタマイズはDeath Spray Customによるボディのペイントですね。あとは今後スピードエンジンをカスタマイズしたいですね。私は特にクラシックカーのオリジナル部分をキープすることにはこだわっていないんです」

とてもかっこいい車ですが、どんな時に乗りますか?

ア「仕事、プライベート両方です。その時の車のチョイスを楽しんでいます。車全体というよりは1つ突出しているポイントに興味があるんです。速さ、心地よさ、エンジン音といろいろありますが、ただ良いだけでなく、とても良いものに惹かれます。一人一人毎日気分が違うように、その時の気分に合った車に乗りたいんです。私の関わっているプロジェクトと同じく様々な側面を持つという点では、賑やかな日もあれば静かな日もあるというように、私のパーソナリティとも通じる部分がありますね」

愛車との思い出・エピソードはありますか?

ア「2014年にDeath Spray CustomのDavidと4日間イタリアへ行ったことですね。雪上レースに参加するためにレースバイクを後ろに積んで行きました。片道2日間と長い道のりでしたが、楽しかったですよ」

車を含め、モノ選びで大切にしている事は何でしょうか?

ア「モノ選びも仕事もそうなんですが、3Dを重要視するようにしています。例えば、平面のデザイン、立体的なデザイン、そしてその質感や手触りなどを見ていきます。仕事でいえば、パーソナリティやキャラクターといったストロングアイデアを手がけているものに込める、ベストなマテリアルと、プロポーションでそれを仕上げる。もちろん失敗も沢山ありますが、失敗をしても改善し、次に生かすーそうやって成長していくのです。これは人生にも通じる私の哲学です」

最後にクラシックカーの魅力とは?

ア「美しさとサウンドですね。まず外見の美しさに惹かれて、乗車する。エンジンをかけることで、そのサウンドや匂いに惚れ惚れする。ドライブすることでメカニカル部分を全身で感じ、まさに車の一部となるのです。クラシックカー、モーターバイク、スケートボード全てに通じるのですが、私は体を動かすこと、動きを体感することが好きなんですよ。趣味でドラムもプレイする時がありますが、こちらも両手両足全身を使いますね。クラシックカーも同じです。モダンカーは片足で運転出来ますからね」

photograph: Saki Hinatsu

interview: Yukiko Yamane

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