NEWS お知らせ
2016年に開催された初回の「カローラ50周年」を皮切りに、さまざまなテーマを掲げて出展してきたトヨタ。今回はトヨタとGAZOO Racingのふたつの名義でブースを出展し、「トヨタのスポーツカーの歩み」を表現した計6台のモデルを展示した。
プレスカンファレンスには、トヨタ博物館館長の榊原康裕氏が登壇した。「クルマ文化に触れる場作り」、「ヘリテージカーの保存・継承」、「ヘリテージパーツ開発・販売」、「レストアを通した人材育成 技術とノウハウの継承」に大別され、「TOYOTA CLASSIC」と総称されるトヨタのヘリテージ活動について紹介。続いて6台の出展車両を紹介した。
「パブリカスポーツ」は、1962年の第9回全日本自動車ショウ(東京モーターショー)に出展されたプロトタイプ。トヨタ初の大衆車である「パブリカ」をベースに、航空機技術を応用したボディを載せたトヨタ初のスポーツカーで、この個体は2012年にわずかに残っていた図面などから復元されたレプリカ。榊原氏いわく、「活動を通じて車両の復元のみならず開発がひも解かれた、後世にクルマ文化を伝えるシンボル」とのことだった。
1965年に発売された「トヨタスポーツ800」は、前出の「パブリカスポーツ」の思想を受け継ぎ、「パブリカ」をベースに作られたトヨタ初の市販スポーツカーとなるライトウェイトスポーツ。出展された個体は、作業を通じて技能とノウハウの伝承に取り組んでいるグローバル生産推進センターでレストアされたもの。復元作業から先人の挑戦のDNAを学び、現代のもっといいクルマづくりにつなげようという人材育成の役目も担った。
「トヨタ2000GT」は、1967年に発売された国産初の本格的なグランツーリスモ。市販化する前の1966年に速度記録に挑み、3つの世界記録と13の国際新記録を樹立した、トヨタが世界にチャレンジした歴史を物語るモデル。展示車両は1969年式の後期型である。
1983年に登場した「スプリンター・トレノ1600GT(AE86)」は、今なお人気の高いコンパクトなFRのスポーツクーペ。展示車両は販売中および販売予定のGRヘリテージパーツを使用し、GR Garage水戸けやき台にてレストアされた個体である。
「THE SPORTS OF TOYOTA」をキャッチコピーに掲げて1993年にデビューした「スープラ(A80)」も、GRヘリテージパーツを使用してレストアされたモデル。GRヘリテージパーツで復刻・再生産される部品は、これまでは「走る・曲がる・止まる」に直結する機能部品を優先していたが、これはユーザーからの要望に応え新たに復刻されたインストルメントパネルを使用している。
最後の1台は2010年に登場した国産スーパースポーツの最高峰である「レクサスLFA」。GRヘリテージパーツプロジェクトの復刻対象車種ではないものの、現状ではすべての部品が供給されていることから、スポーツカー用部品の永続的な供給という思いを込めて展示したという。
というわけで、トヨタ/GAZOO Racingに展示された6台は、トヨタのスポーツカーの歩みを示すとともに、「TOYOTA CLASSIC」ことトヨタのヘリテージ活動の成果を示す具体例でもあったのだった。
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