今回が初出展となるABODA GARAGE。昨年にスタートしたという新しい会社だが、母体となるABODA LIFEは、インテリア、不動産、ホテル、アートなど、ライフスタイルに関するさまざまな事業を手がける会社。ABODA GARAGEも単にクルマを売るのではなく、ライフスタイルのひとつとして提案しているのだという。

そのABODA GARAGEが扱う車種は、メルセデス・ベンツのSLシリーズ、それも1955〜63年の「190SL」(W121)と1967〜71年の「280SL」(W113)の2種のみ。かつて同社の代表が190SLのフォルムの美しさに惚れ込み、日本で何台か所有したが、その状態に満足できなかったことから、それらのフルレストア車両の輸入販売を手がけることを思いついたそうだ。

レストア作業を担当するのはドイツの協力会社で、オリジナル状態に復元するだけでなく、顧客の好みに応じたカスタムやアップデートも可能。ボディは総剥離した後、板金作業が必要なら施した後に塗装されるが、カラーは50色近いサンプルから選択できる。内装もシートやフロアカーペットにはかなりのカラーバリエーションがあり、ソフトトップともども好みの仕様に仕立てることができるという。

エンジンなどメカニカルコンポーネンツに関しては、使用可能な部分はオリジナルを生かし、交換すべき部分は純正もしくは同等のリプロなどの新品部品に交換して新品同様に仕立てる。またエアコン(クーラー)やパワーステアリングの装着、ブレーキが4輪ドラムの「190SL」ではディスクに交換するなど、快適かつ安全に走るためのアップデートやアップグレードも顧客の好み次第だ。

この上品で優雅な「レストモッド」(レストアとモディファイを組み合わせた造語)ともいえるABODA GARAGEのメルセデス・ベンツ190SL&280SL。納期はオーダーから約1年とのことである。