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2026.03.25

Archive of AUTOMOBILE COUNCIL 2025[Vol.3 ヘリテージカー販売店編]

AUTOMOBILE COUNCIL 2025に集った、珠玉のヘリテージカー販売店をご紹介!

AUTOMOBILE COUNCIL 2025に集った、選りすぐりのヘリテージカー販売店と共に、会場の魅力的なヘリテージカーをピックアップ!
こだわり抜かれた名車ぞろいの会場は、懐かしの憧れの車を手に入れるまたとないチャンス。あなたの欲しい一台は、見つかりましたか?

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Archive of AUTOMOBILE COUNCIL 2025[Vol.3 ヘリテージカー販売店編]

WINS AUTO

創業1996年、愛知県名古屋市拠点を構えるクラシックポルシェ専門店〝 WINS AUTO〟。取り扱う車種は、空冷型エンジンを搭載しているポルシェ356型、901型から993型まで、通称空冷ポルシェを専門として修理・販売を行っている。スタッフが社長を含めて全員メカニックの経験を持っている事が強みの一つ。板金メカニックの経験など、長い業界キャリアを持つ代表・岩田氏は「出来ていない状態で売らない」 がモットーで、入庫してきた車両の抱えるネガにしっかりと向き合い、納得のいく状態に仕上げてから販売するのが基本方針なのだとか。仕入れる車両も、常に修理を行う目線で厳選された個体ばかりなのが安心なポイント。会場には思わず唸ってしまうコンディションの4台が展示された。また、2023年には東京・汐留に東京オフィスがオープン。完全予約制だが常時1台の展示を行なっていて、関東圏のサポート体制も拡充されている。

一際輝きを放っていたのがこの1台。「1967y Porsche 912 Targa Soft Window」は、社長がアメリカ・カリフォルニアのコレクターから買い付けてきた渾身の個体で、ボディに修繕の形跡が一切なく素晴らしい状態を維持している。「1992y Porsche 911 Carrera RS (Type964)」は、なんと10万kmのマイレージを記録する1台。走るために生まれた“RS”だからこそ、これからもガンガン走って楽しんで欲しいという想いから、エンジン・ブレーキ関係のO/Hを施された後に納車となる予定だ。過去のオーナーが大切にしてきた空冷ポルシェを一台ずつ、わが愛車の様に、手をかけ、時間をかけ、妥協する事無く仕上げ、未来のオーナーへ繋ぐことをテーマとしているWIND AUTO。憧れの空冷ポルシェが決まっていたら、門をたたいてみるのはどうだろう。

WINS AUTO
URL:https://www.wins-auto.jp/

MEDITATE CARS & IBILAB.

岐阜県に拠点を構えるポルシェ専門店“MEDITATE CARS & IBILAB.“。MEDITATE CARSでは販売専門店として、ヘリテージから最新のSUVまで幅広いモデルを厳選してラインナップ。初めてポルシェを検討するユーザーから、年式や仕様にこだわるコアなファンまで、幅広くサポートしている。IBILAB.は、MEDITATE CARSの整備部門としてメインテナンス・レストレーションを提供している。チームにはポルシェテクニシャンの最高レベルのZPTレベルゴールド(ポルシェ資格制度1級)の資格者を抱え、年間にエンジン7~8機程度のO/Hを施工。年内は予約枠が満席で、遠くは九州や東北からも依頼がくる事もしばしば。ポルシェを長く楽しみたいオーナー向けの頼れるファクトリーだ。

会場には厳選されたポルシェ・911を3台展示。「1972y 911 Smyrna RESTO-MOD 3.4L made by Zurlinden Gruppe」。356時代に採用されたボディカラー”Smyrna Green(スマーナグリーン)”から名付けられ、アメリカのコーチビルダー・Zurlinden Gruppeで制作されたポルシェ・レストモッドだ。964、993型を901型にレストモッドするビルダーは多いが、この個体は901型 911 T(1972y)をベース車両として採用。エンジンは930型3.2Lをベースに3.4Lにボアアップしたエンジンを搭載し、足回りも合わせて近代化が図られている。オリジナルカラーのホワイトが眩しい「1996y Porsche 911T Targa」は貴重なワンオーナーを維持していた1台。ポルシェマイスターの手でO/Hされたエンジンと共に、レストレーションを施されたボディが展示された。

MEDITATE CARS & IBILAB
URL:https://mediatecars.com

シルバースター

「もっと、クラシックメルセデスを多くの人に。」兵庫県神戸市に拠点を構え、1950~1980年代のクラシックメルセデスを専門として、修理・整備・販売を行う〝シルバースター〟。主として取り扱うクラシックメルセデスは、車齢にして30~70歳ほど。車齢を聞くだけで、故障やパーツ供給などの不安はつきない。しかし、そんな先入観・不安要素を払拭してくれる救世主がこのシルバースター。1970年以降のメルセデスは多くがATを採用し、パワーステアリング・クーラー・クルーズコントロールなどの快適装備を備えている事から、正しい修理・メインテナンスによって現代でも問題なく移動の足になり得るという。そのため、修理にはあえて完全な純正に拘らず、実用性を尊重し現代的なアップデートを施すこともしばしば。SSTと呼ぼれるクラシックメルセデス専用工具を多数取り揃えたファクトリー内には、メインテンススペースの他にボディショップ・塗装ブースを備え、あらゆる整備に対応可能となっている。シルバースターではより多くの人にクラシックメルセデスの魅力を感じてもらいたいという想いの下、購入前後で手厚いサポートを提供する体制が用意されている。

今回展示されたのは3台のヘリテージメルセデス。コンディションの良い「1970y Mercedes-Benz W113 280SL」や、維持難易度の高さも相まって年々数を減らしている「1988y Mercedes-Benz W126 560SEL」など。なんといっても今回のイチオシの激レア車が「1950y Mercedes-Benz W120 180Kombi」通称・ポントンをベースにしたステーションワゴンモデル。元々はセダンのみ販売だったが、BIANZ社(ベルギーの架装会社)によって救急車や事業車両としてカスタマイズされた希少なモデルだ。イギリスから輸入されたこの個体も元は救急車として活躍していた個体。かなりくたびれていた状態だったが、オートモビルカウンシルに合わせて当時カラーラインナップされていた「グラファイトグレー」にリペイント、内外装・機関共にレストレーションされている。

シルバースター
URL:https://www.old-mercedes.net/

DUPRO

埼玉県所沢市に拠点を構える「DUPRO」。ヘリテージカー専門店ではあるものの、取り扱う車両のほとんどが通称バーンファインド、不動車起こしが専門となるスペシャルショップだ。オーナーの渡辺氏は、19歳の頃から独学で不動車起こしを続けている筋金入り。その門を叩く若者も少なくなく、多くの若い仲間が集った事から一年程前から本格的に事業としての活動をスタートしている。現在は年間で2〜3台の不動車を復活させており、DUPROでレストレーションを望む車両が後を経たない。商売ありきではなく、情熱をもってレストレーションに取り組む代表・渡辺氏の下には独自のネットワークから多くのクルマが集まり、国内外・年式を問わず様々な不動車を起こし続けている。

昭和で車検が切れたまま、仕舞われてしまった「平成の太陽を知らない」車両を手がけるのが代表・渡辺氏のメインテーマ。「1972y Aston Martin DBS V8 ~Barn Find~」は新車時に2回ほどしか車検を通していないという驚きの一台。都合50年以上稼働する事なく眠っていた車両はどこか神秘的な存在感を覚えてしまう。「1982y Porsche 924 “Carrera GTS Style”」は30年以上放置されていたPorsche 924の復活プロジェクトの集大成。2台のPorsche 924をベースに、「絶対的な速さよりも憧れの形を追求した」という仕上げは、あえて純正のインジェクションを外し、Weber製のツインキャブレターが装着された漢らしい一台だ。

AC MINDS&Co.

ライトウエイトスポーツの申し子、アレック・イシゴニス、コーリンチャップマンの両人の頭文字を冠した英国車専門店〝AC MINDS(エーシーマインズ)〟。ライトウエイトスポーツの楽しさを広めるべく愛知県岡崎市に店舗を構える老舗ヘリテージカーショップだ。ロータスのヘリテージはもちろんのこと、ケータハム(スーパーセブン)、モーガン、ロータス、BMC MONOのディーラーとしての役割も持つ。ロータスではエリーゼ・エキシージの2モデルが生産終了を迎え、いよいよフルEV化してしまうなど漏れなく現代の潮流に追従している中、AC MINDSでは今後もEVは扱わず、変わらずガソリン車のみを専門として取り扱っていくとの事。イギリスや国内からパーツのストックも更に積極的に行っており、ヘリテージカーの維持に向けて万全の態勢が整えられている心強い存在だ。

注目はなんといってもこちら。「1963y LOTUS Elite Fastback」オリジナルはノッチバックスタイルのロータス・エリートをベースに、流線型に製作された世界で1台だけのファストバックスタイルだ。後にロータス本社も認めるエリート専門スペシャルショップを立ち上げる事となるトニー・ベイツ氏によって製作されたこの個体。英国のロータスコレクターの元で長年保管されていたが、2000年代に日本に持ち込まれて以来、AC MINDSにてメインテナンスを続けられている希少性の高い1台だ。

AC MINDS&Co.
URL:http://ac-minds.com/

photograph:Ryousuke Doi
edit & interview:Chihiro Watanabe