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2026.11.05
Archive of AUTOMOBILE COUNCIL 2026 [Vol.2]ヘリテージカー販売店
ラテンのパッション(イタリア編)
美しい流線型のボディワーク、小排気量ながらも魂を震わせるエンジンノート、そしてモータースポーツとともに発展してきた走りへの情熱。理屈やスペックだけでは語れない、造り手の「パッション」がそのまま形になったようなイタリアン・ヘリテージの世界。名車たちと、それを愛してやまないスペシャリストたちの情熱が交差する。
ガレーヂ伊太利屋
1970年代から半世紀にわたり、イタリア車の魅力を日本のエンスージアストに伝え続けてきた伝説的な存在、ガレーヂ伊太利屋。
創立50周年という節目を迎え、ラテンの名機たちと対峙し続けてきたスペシャリストが幕張に用意した空間には、静かな凄みが漂う。自動車史の深い地層から掘り起こしたような、極めて学術的価値の高い2台のコンペティション・モデルが鎮座している。
「サソリの猛毒」を具現化したような、生粋のレーシング・アバルト。車名が示す「ビアルベロ(DOHC)」の1.0リッター直列4気筒エンジンを、極限まで軽量化された小柄なボディのリアに搭載する。
この1965年式は、空力性能を追求してフロントノーズが延長された通称「ロングノーズ」仕様。サーキットでの勝利だけを求めてカルロ・アバルトが研ぎ澄ませた、凶暴なまでの凄みと機能美が、当時の熱いオイルの匂いすら想起させる。
1965年式 ABARTH 1000 BIALBERO ロングノーズ
空間の中でひときわ異彩を放つ、戦前イタリアの貴重なスポーツモデル「フィアット 508S(バリッラ・スポルト)」。ミッレミリアなどの過酷な公道レースで活躍した名機だが、この個体はさらに特別なバックボーンを持つ。
スイスの名門カロッツェリア「GRABER(グラベル)」の手によって特別に仕立てられたコーチビルド・ボディ(スペチアーレ)を纏う一台。戦前のスパルタンなメカニズムに、アルプスの向こう側で作られたエレガンスが融合した、極めて希少な歴史的遺産である。
1934年式 FIAT 508S スペチアーレ GRABER
株式会社 ガレーヂ伊太利屋
住 所: 東京都江東区有明 1-5-14
電 話:03-5530-0080
公式サイト:https://garage-italya.co.jp/
COLLEZIONE(コレツィオーネ)
ランチア、アルファ・ロメオ、フィアット。イタリア車の魅力に取り憑かれたエンスージアストたちが、最高の宝探し会場のように厚い信頼を寄せるのが「コレツィオーネ」だ。
コレツィオーネの展示車が放つ空気は、どこか軽やかで、しかし驚くほど高密度だ。それはそのまま同店の目利きの鋭さと、個体のクオリティの高さを証明している。
単に希少なモデルを並べるのではない。そのクルマが最も輝いていた「時代の色気」と「真の価値」を現代に引き出し、次のオーナーへと情熱を繋ぐ。その軽快なフットワークと深い造詣は、まさにラテン・エキゾチックを熟知したスペシャリストの矜持である。
「デイトナ」の愛称で知られる、フロントエンジン・ベルリネッタの金字塔。この個体が究極的に特別なのは、ドライサンプ仕様の4.3リッターV12を積み、なおかつ極めて希少な「右ハンドル」であるという事実だ。
レーシングDNAを象徴する潤滑システムと、限られた市場のために誂えられた希少な仕様の共演。ピニンファリーナによる彫刻的なプロポーションの内側に、コンペティションの血筋とエクスクルーシブな価値を秘めた、コレツィオーネらしい「ストーリーを持つ」一台である。
フェラーリ 365GTB/4
アルファ・ロメオ・スパイダー ヴェローチェ
イタリアン・オープンスポーツの代名詞。その中でも「ヴェローチェ」の名を冠するこのモデルは、アルファ伝統のツインカム・エンジンが奏でる快活な吹け上がりが身上だ。
ピニンファリーナの手による流麗なラインは、幕張の光の下でいっそうの艶を放つ。単なるヘリテージカーとしてではなく、今すぐにでも海岸線を走り抜けたくなるような、生命力に満ちた佇まい。ラテンの愉楽をそのまま形にしたような存在感が、見る者の心を駆り立てる。
COLLEZIONE(コレツィオーネ)
住 所: 東京都世田谷区等々力7-2-32
電 話: 03-5758-7007
公式サイト:https://www.collezione.co.jp/
GARAGE 88(ガラージュ・オッタントット)
滋賀県甲賀市から、エンスーたちのライフスタイルに鮮やかな色彩をもたらす「GARAGE 88」(ガラージュ・オッタントット)。イタリア語で「88」を意味する店名を冠する彼らのアプローチは、単なる名車の販売という枠には収まらない。「クルマと暮らす」というフィロソフィーのもと、オーナーの個性に合わせたスタイルをコーディネートし、ステアリングを握るすべての時間を至福のものへと変えることを信条としている。
幕張メッセに用意された空間には、スペックやヒストリーを語る以前の、純粋なクルマ選びの「ワクワク感」が満ちている。日常にどんなストーリーを添えてくれるのか。そんなエンスージアストの妄想を心地よく掻き立てる、温かな熱量と独自の審美眼が交差するギャラリーだ。
FIAT600をベースに、アバルトが徹底的なチューニングを施した生粋のコンペティション(競技用)モデル。「TC(ツーリスモ・コンペティツィオーネ)」の名の通り、1961年のニュルブルクリンク500kmレースでクラス上位を独占した武闘派だ。
コンパクトなボディのリアに搭載されたエンジンは、冷却効率を高めるためにフードを半開きにした状態で固定されている。そのアイコニックで好戦的なアピアランスは、まさにサソリの猛毒そのものだ。
1963年式 ABARTH 850TC
ラテンのパッションが溢れる空間の奥で、異様とも言える存在感を放つ英国製・超高級サルーン。全長5.3mに達する、地を這うように低く平たいウェッジシェイプのボディは、スーパーカーすら凌駕するシャープな迫力を持つ。
このシリーズ4はわずか105台のみが生産された希少な最終モデル。強烈なV8エンジンを搭載し、圧倒的な前衛デザインで空間を支配するこのスーパー・サルーンこそ、GARAGE 88の審美眼を象徴する「エキゾチック」の極みである。
1989年式 アストンマーティン ラゴンダ シリーズ4
GARAGE 88(ガラージュ・オッタントット)
住 所: 滋賀県甲賀市水口町古城が丘5−610−271
電 話:0748-69-7887
公式サイト:https://www.youtube.com/@enthusiast39
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