アウトニーズ

フランスのシトロエンを専門として、1950-1970年代に製造されたDSをメインに、ヘリテージシトロエンから現在の新車まで取り扱うアウトニーズ。国内・国外(オランダ)の両方に拠点を持ち、レストアを主として整備・販売を行っている。
〝お客さんの想いを技術で叶えたい〟というアウトニーズ。お客さまが希望するレストアの具合に合わせてオランダ・日本の両拠点で柔軟に対応でき、スーツのフルオーダーのように内外装の色や、中のマテリアルまで細かく希望の仕様に仕立て上げる事ができるという。

昨年はSMと、高い実用性も兼ね備えたAmi8ブレークの二台を展示。会場中の注目を集めていたSMの方はレストアの最中で、細部まで塗装をはがし、状態を確認する徹底ぶり。この状態からオーナーの意向に沿って内外装を仕上げていくという、スーパークオリティのレベル。これぞアウトニーズの真骨頂である。


 

ヴィンテージ宮田自動車

スカイライン・フェアレディZ・セリカ・スバル360など、昭和を彩る国産ヘリテージカー全般を取り扱う、ヴィンテージ宮田自動車。初回からの連続出展で、今回も七台もの国産ヘリテージカーを出品してくれた。

オヤジ心をくすぐる国産ヘリテージの中でも、群を抜いて希少価値の高いのが、この「ニッサン セドリックワゴン」。ただでさえ珍しい初期型のセドリックのワゴンタイプは、日本に一台、この個体のみと言われている。そんな貴重な一台でも、完調に仕上げてしまうのは、実働にこそ価値がある、というヴィンテージ宮田自動車のこだわりならでは。

スチール製のペダルカーやキックカーを手がけるフランスのメーカー、Baghera。クラシックな見た目のペダルは、お子さまに喜ばれる事請け負い。ヴィンテージ宮田自動車が、代理店として窓口になっている。


 

シンプルオート

大阪のヘリテージBMWスペシャリスト、シンプルオート。今年でキャリア32年を迎えるも、毎年欠かさずドイツに通い、最良のパーツや、メンテナンス法を探求し続けている。そんな情熱の源は、「日本のヘリテージBMWをより長く楽しんで欲しい」という想いから。今年のAUTOMOBILE COUNCIL 2020ではブースを拡大して、五台のヘリテージBMWを持ち込んでくれた。

中でも注目を集めていたE12 M535iは、M社が送り出したM1に次ぐ二番目の市販車両である。Mを表すデカールや特別なスポイラー、純正で奢られたRECAROシート、BBSホイール…もちろん内外装だけでなく、運動性能の底上げも行われ、一般の5シリーズとは一線を画すスポーツセダンに仕上がっている。


 

AC マインズ

ライトウエイトスポーツの申し子、アレック・イシゴニス、コーリンチャップマンの両人の頭文字を取り、ライトウエイトスポーツの楽しさを広めるべく興して昨年で30周年を迎えるACマインズ。愛知に拠点を構え、ロータスを中心とした英国ライトウエイトスポーツを専門とし、BMC MONOの代理店も兼営する老舗中の老舗である。

長年のコネクションを活かし、新旧問わず幅広く手掛けられるのは、工場長の豊富な知識によるメンテナンス力の賜物。また昨今のコンピューター制御・オリジナル商品の開発にも着手し、ますますブリティッシュライトウエイトカーの裾野を広げてくれている。


 

スピニングガレージ

今やお馴染みゴルフⅡ専門店、スピニングガレージ。洗練された素朴なデザインが幅広い層に支持され、ゴルフⅡは今やヤングタイマー・ネオクラシックといったジャンルの代名詞。「一台でも多く、ゴルフⅡを残したい」という想いから、仕入れ車両もあえて状態の良し悪しを絶対の基準とせず、どんな状態でもじっくり向き合って仕上げていくという、ヘリテージカー初心者にもとても心強いお言葉もいただけた。

メインはゴルフⅡだが、その派生車種のカントリー、カブリオ、シロッコなども守備範囲内だ。今回のジェッタもその内の一台。またスピニングガレージの強みは、豊富なパーツ在庫にも。「部品が無いから修理ができない=廃車」という構図がなるべく起こらないよう、遠方のゴルフⅡ達をサポートできるよう、全国のショップ・ディーラーにパーツの卸売も行っているという。

 

photograph: Ryousuke Doi
edit & interview: Chihiro Watanabe

Shop Information

アウトニーズ

  • 住 所:〒612-0833 京都市伏見区深草大亀谷岩山町185-1
  • 電 話:075-646-0213
  • FAX:075-646-0215
  • 定休日: 第1日曜日と月曜日
  • URL:http://www.auto-needs.com/