その始まりはR360クーペでした。軽快で愛らしいそのスタイルは、軽自動車でありながら移動の道具を超えた小粋な仕上がりが人気でした。
以後未来的なコスモ・スポーツ、ジウジアーロがチーフを務めた時代のベルトーネが手がけたルーチェ、一転アメリカン・マッスルカーの匂いをまとった初代サバンナ等、時代背景を色濃く反映させながら進化を遂げてきました。
もちろんライトウェイト・スポーツの楽しさを復活させたロードスターの誕生と成長もマツダの大切な財産です。
その最新型であるNDロードスター、そして前回東京モーターショーでデビューしたコンセプトモデル、RX-Vsionは世界の主要なアワードを獲得。現在のデザインテーマである「魂動ーSoul of Motion」は、世界に誇れる日本の宝ともいうべき名車の数々を生み出しています。
そんなデザイン・ヘリテージの最新の断面がニューヨーク国際オートショーでお披露目されたMX-5 RF(リトラクタブル・ファストバックの略)。 単なるリトラクタブル・ハードトップにとどまらないファストバックのスタイリッシュな肢体を、AUTOMOBILE COUNCIL会場でご覧いただけます。
「Car as Art」。
ロータリーエンジンならではの低いボンネット高を生かして自動車デザインをアートの領域まで高めた金字塔、RX-Visionを含めた7台の展示から、マツダ・デザインのヘリテージ、そして目指すターゲットを感じ取っていただけると確信しています。