「MAZDA DESIGN ELEGANCE」をテーマに掲げたマツダ。“クルマのアートミュージアム”というコンセプトのもとにデザインされた空間に、1960年にデビューしたマツダ初の乗用車であるR360クーペから、2016年のニューヨーク国際オートショーでベールを脱いだMX-5 RFに至る、今回のメーカー展示で最多となる7台の歴代モデルを並べてマツダデザインの変遷を紹介。加えて現在マツダデザインのテーマである“魂動”の表現を磨くために行われた、さまざまな異業種とのコラボレーション作品も展示。現在から未来へと続くマツダデザインの方向性を示した。
プレスカンファレンスでは、最初にデザイン・ブランドスタイル担当常務執行役員である前田育男氏が登壇して、歴代マツダ車のデザインを解説。「過去のいろんな挑戦があって、今のデザインがある。そして今のデザインが歴史を輝かせる。これからは“Car as Art”というスローガンのもと、よりアーティスティックなデザインを追求していく」と明言。さらにデザイナーの感性を育むためのアート作品制作や工芸の匠とのコラボレーション創作といった社内の活動についても言及し、「日本にも大人のクルマ文化を創造すべく美意識を磨いていきたい」と結んだ。
次に壇上に上がったのは、3代目(NC)および4代目(現行ND)ロードスターの開発主査を経て、現在はロードスターアンバサダーを務める山本修弘氏。ブースに展示された、現行ロードスターのリトラクトラブルハードトップ仕様であるMX-5 RFを紹介した後、4月にロードスターが累計生産100万台を達成したことへの謝辞を述べた。
続いては山本氏からロードスターの主査を引き継いだ中山 雅氏が登壇。初代(NA)および現行ロードスターのオーナーであるという氏は「今後もロードスターの存在を守るために、変えるべきことは変えていく」と宣言。さらに初代ロードスターのレストアおよび部品供給サービスを検討していることを発表。2017年後半のサービス開始を目指しているとアナウンスした。