ハコスカ・ケンメリのスカイラインのオリジナルのGT-R、セリカ・パブリカ・スバル360など国産のヘリテージカーの全般を取り扱うヴィンテージ宮田自動車。今回も一挙六台の珠玉の国産ヘリテージカーを出品してくれた。
宮田さんの友人か精魂込めて作り上げたという、1958年式のクラウンRSL。日本に現存するのは二台のみで、もう一台はトヨタ博物館に収蔵されているという。なんと、このAUTOMOBILE COUNCILの期間内だけ販売を行ってくれた。
このクラウンは1955年に日本で発売を開始し,三年間の年月をかけてアメリカ向けに左ハンドル化やアメリカの保安基準を満たすよう改良を施され,輸出されたモデルになる。終戦から13年でアメリカに売り込もうと作られたが、すでに当時のアメリカ車にはエアコンやパワステ、オートマティック車が出始めていて、売れ行きは芳しくはなかったのだという。
あくまでこの年式のこのモデルというくくりだが、米国に四台・日本に二台のみ現存が確認されているというこのクラウン。しかし内外装ともにコンディションは抜群で、完成後実際に大阪-東京間を自走で往復した経験を持つという。
photograph: Ryousuke Doi
edit & interview: Chihiro Watanabe
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