1950~1980年代のクラシックメルセデスを専門として、整備・販売を行うシルバースター。70年以降のメルセデスはほとんどATな上に、クーラー等をきっちり整備すれば、全然足に使えるという。なんと今回、会場には自走で登場してくれた。
今回の目玉は、会場中から熱い視線を集めたこの300SL。なかなか市場にも出てこない貴重な車だ。メルセデスのクラシックカーの代表格であり、もはやクラシックカーの中でも別格の存在だ。
レーシングカーをベースとして生産されたこの300SLは、ドライサンプ方式・直噴の燃料噴射システムなど、当時の挑戦的な技術をふんだんに用いられている。フレームの構造も勿論だが、外装にもボンネット・ドア・トランクにアルミを用いるなど、軽量や空力を追求した痕跡が点在している。
エンジンはオーバーホールして、塗装、内装というのが今後の行程。完成後に販売される予定。
クラシックメルセデスはまだ部品供給も豊富。オリジナルを維持できるところは維持し、新しく改良できるところはしていく。こうした姿勢が、クラシックメルセデスを「足で使える」旧車として守り続けている。
photograph: Ryousuke Doi
edit & interview: Chihiro Watanabe
Shop Information
シルバースター
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