ヘリテージカー販売店紹介 vol.6 ワールドヴィンテージカーズ

40～80年代にかけてのヨーロッパ車、特にイタリア車を中心に整備・販売まで行うワールドヴィンテージカーズ。定期的にイタリアに直接買い付けに出向き、一度に十数台の選りすぐりのヘリテージカーを輸入。元々は先代となる会長の、当時憧れされど買えず終いだった人達の、〝今〟の気持ちに応えたいという気持ちがカタチにとなってヘリテージカーの扱いを始めたという。

そんな選りすぐりのラインナップのなかでも、特別オススメしたいというのがこの1973年式のAUTOBIANCHI A112 ABARTHだという。この個体は、イタリアより直接仕入れた車両で、国内への正規輸入が始まる前の希少なモデル。小排気量ながら小気味のいい走りを簡単に味わえるという。

「ドイツ車は調教され、飼いならされた馬のイメージならイタリア車は野生の暴れ馬というイメージですね(笑)」この手の車は乗り手によって引き出せるポテンシャルが変わってくるのもその気にさせてくれるんだそう。乗りこなせれば、軽量コンパクトなラテン車特有のドライビングプレジャーを与えてくれる一台だ。

「それぞれの車が持っている個性や愉しさを知る事で、生活に必要であるかどうか以上の、人生を豊かにする一つのツールとして是非その魅力を味わってほしい。また一緒にクルマを通じてヒトやモノとの繋がりを広げていただけるようなライフワークのお手伝いを微力ながらさせて頂ければと思っております」

photograph: Ryousuke Doi
edit & interview: Chihiro Watanabe