ヘリテージカー販売店紹介 vol.2 原工房

プジョー・シトロエン・ルノーを始めとする、日本のフランス車乗りには欠かせない存在、〝原工房〟プジョー205の正規輸入が開始された当時から、ローバージャパンに所属し、常にフランス車と密に関わり続けてきた原氏。三年連続出店となる今回は、フランス製オイルメーカー〝Unil Opal〟社と共に、プジョーの誇るコンパクトハッチバックPeugeot 106 1.3 Rallyeを出展してくれた。

〝非力なエンジンをグイグイ回して走るというフランス車の文法に実直に基づいて作られたこの106ラリーは、1tを切る軽量ボディに1300ccのエンジンを搭載し、先代のプジョー205に負けない優れたドライバビリティを持つという。 トーションビームが採用されたリアのサスペンションは、一定の荷重をかけると曲がりたい方にきっちり動いてくれるダイナミックな動きで、　限界を超えるとスピン方向に曲がる素直な挙動を示すという。

パワーウインドウ・ラジオ、はてはエアコンといった快適装備の一切を持たない欧州仕様この個体は、ステアリングの軽いモディファイ以外は至ってノーマルな状態を維持している．

　〝フランス車のある生活をサポートし続けたい〟そうおっしゃる原さんの元には、今も各地からフランス車フリーク達が集まるという。躍進を続ける原工房からは、目が離せない。

photograph: Ryousuke Doi
edit & interview: Chihiro Watanabe