Vintage Car VISCO

2019年創業 北九州市・小倉のヘリテージカー専門店〝Vintage Car VISCO〟地元北九州市でのヘリテージカーの裾野を広げる事をテーマとして、ヘリテージカーイベントへの積極的な参加や、時には主宰として地域に根ざした町おこしのイベントを行い、身近にヘリテージカーを愉しむサポートを行っている。扱っている車種は50年代~90年代の欧州車がメインとなり、レストレーションから販売、メインテナンスまでトータルサポートを行っている。

今回展示された選りすぐりのヘリテージカーは4台。フェラーリの公式認定プログラム・フェラーリクラシケを取得申請中の「1979年式 Ferrari 512BB」や国外から輸入し再度販売する事になったという「1970年式 AlfaRomeo Montreal」など彩豊かなクルマばかり。オリジナルのアルバートブルーを纏う「1972年式 Porsche 911S」はミツワ自動車によって正規輸入されたディーラー車。内外装共にオリジナルを維持し、エンジン/ミッション/カラー共に新車時とのマッチングが取れている極上のコンディションの一台だ。

Vintage Car VISCO URL: https://vintage-visco.co.jp/

Wolf Racing

カスタム・チューニング・レストアを専門とするスペシャルショップ〝Wolf Racing〟かのカナダの石油王ウォルター・ウルフ氏が、1970年代後半にF1へコンストラクターとして参戦したウォルター・ウルフ・レーシングに由来を持つ。Wolf Racingはかのウルフ氏に公認された唯一の企業である。

会場には遊び心溢れる展示がずらり。ウォルター・ウルフ氏が特別にランボルギーニにオーダーし、製作されたウルフカウンタックのミニチュアモデル(なんと原動機付!)や、ランボルギーニ・ムルシエラゴフェイスのソファーなど。出展された車両も、ハコスカバンと呼ばれる「1970年式 NISSAN SKYLINE 1500V」やアルファロメオ・ジュリアをベースにカロッツェリア・ツーリングによってリデザインされたオープンモデル「1965年式 AlfaRomeo Giulia Sprint GTC」など、貴重なヘリテージカーの中でも珍しいモデルばかりが並んでいた。

ガレージイガラシ

軽トラックから、ロールスロイスまで。年式・車種の一切を不問とし、日常的なメインテナンスから、内外装や機関のレストア・オーバーホール、またアップグレードまで幅広く手掛ける〝ガレージイガラシ〟。故障の際も、安直にパーツの交換を行うのではなく、徹底的に向き合う事で「修理」に拘るヘリテージカーオーナーには心強い存在だ。昭和58年創業の歴史を持つガレージイガラシでは、ヘリテージカーを扱うのに欠かせないメーカーごとの特殊工具やテスター、6台のピットと塗装ブースも備え、ヘリテージカーのあらゆる状況にも対応可能。豊富で確かな技術力で、愛車をベストコンディションに仕上げてくれる。またこれまで多くのラリーへ出場・サポートも行っている。様々なトラブルに瞬間的に処置を行う必要がある、ラリーの現場で培われたノウハウからあらゆる車種の整備/修理を可能としている。

今回のブースに並んだのは4台のヘリテージカー。登場から40年が経過するも、未だ根強い人気を誇る「1989年式 Ferrari Testarossa」や、ほどよくレーシーに仕上げられた「1999年式 Ferrari 360Modena」と2台のイタリアンスポーツの隣には、アイコニックなイタリアの国民車「1971年式 FIAT 500L」が。まさに年代やジャンルを問わないガレージイガラシらしいラインナップが会場に並んだ。その中でも、ベントレー・ロールスロイスなど創業時から取り扱っているメーカーのひとつが「1953年式 Jaguar XK120 Drophead Coupe」。戦後初のジャガー製スポーツカーの新型車として発売され、総生産台数約12,000台とも言われ米国市場をはじめとする世界各国でジャガーの国際的名声を確立したモデルだ。

ガレージイガラシ URL: https://garage-igarashi.co.jp/

ジロン自動車

昭和21年創業・大阪浪速区に拠点を構える〝ジロン自動車〟。フィアット・アバルト・ロータス・ケータハム・モーガンの正規ディーラーとして多くのブランドを取り扱いつつも、欧州車全般のヘリテージカーの整備・販売を根幹として75年以上もの歴史を持つ老舗自動車専門店だ。半世紀を超える歴史に裏打ちされた知識と経験から世界のあらゆるクルマの修理に対応。日常のメインテナンスから、レストレーション、ラリーイベントのサポートなどヘリテージカーライフ全般を支える心強い存在だ。

今回展示されたのは4台、いずれも珠玉のヘリテージカーばかり。中でも「1968年式 Lamborghini Islero」は、生産台数約200台強と言われる希少な車種の一台。アメリカから日本に輸入された後に、国内のクラシックカー・ラリーに参戦する等、内外装のみならず機関系のコンディションも良好だとか。「1969年式 Alpine A110 1300S」は長年ガレージで放置されていた、いわばバーンファインドに近い状態の一台をジロン自動車にてレストレーションを行った一台で、内外装・機関共に徹底的に仕上げられている。

AC MINDS&Co.

ライトウエイトスポーツの申し子、アレック・イシゴニス、コーリンチャップマンの両人の頭文字を冠した英国車専門店〝AC MINDS(エーシーマインズ)〟。ライトウエイトスポーツの楽しさを広めるべく愛知県岡崎市に店舗を構え、なんと今年で創業35周年を迎える老舗ヘリテージカーショップだ。ロータスのヘリテージはもちろんのこと、ケータハム(スーパーセブン)、モーガン、ロータス、BMC MONOのディーラーとしての役割も持つ。ロータスではエリーゼ・エキシージの2モデルが生産終了を迎え、いよいよフルEV化してしまうなど漏れなく現代の潮流に追従している中、AC MINDSでは今後もEVは扱わず、変わらずガソリン車のみを専門として取り扱っていくとの事。イギリスや国内からパーツのストックも更に積極的に行っており、ヘリテージカーの維持に向けて万全の態勢が整えられている心強い存在だ。

来場者の皆様によってAUTOMOBILE COUNCIL CAR OF THE YEAR 2024に選出されたのがこの「1977年式 LOTUS ESPRIT S1」。ロータス初のスーパースポーツとして1976年に発売された。ジュジャーロ・デザインによる僅か900kgのボディにロータス製・2L直列4気筒エンジンを搭載。新車時のディテールを色濃く残していた個体をベースに、世界に僅か残り数台分と言われているオリジナルの新品生地を用いて内装を、その他新品のデッドストックパーツをふんだんに用いて仕上げられた珠玉の一台となっている。

AC MINDS&Co. URL: http://ac-minds.com/

ガレージ伊太利屋

ヨーロピアンヘリテージの老舗、〝ガレーヂ伊太利屋〟60年代から70年代の懐かしい憧れのクルマ。貴重なヒストリーを持つヘリテージカー。イタリア車を中心に英国車やフランス車、さらに希少車等、国籍を問わず歴史に残る名車を現地調達から輸入、登録、整備、納車、維持管理、リセールまで、トータルでワンストップなサービスを提供している要望に沿ったレストア及びメインテナンスを提供するだけでなく、もともとパーツの販売も行っていたことから、世界各国にパーツや車両を買い付けにいく事もしばしば。現在は「ガレーヂ伊太利屋 クラシケ」トータル・コンシェルジュ・サービスも展開中で、1976年創立以来ヘリテージカーのスペシャリストとして蓄積されたナレッジを活用し、車種毎の細かなトラブル箇所・個体の癖などを網羅し購入や維持に至るまでサポートを行っている。本サービスでは国内に留まらず、世界中から意中のクルマを探す事ができるという。

今回展示されたのは2台。ジュジャーロによる精悍なデザインが特徴的な「1980年式 AlfaRomeo Alfasud Sprint 1.5 Veloce」。新車で日本に輸入されて以来、現存する個体でこれほどコンディションが良好に保たれている点も驚きだが、内外装含めフルレストアを兼ねてモディファイが加わっているのも印象的。「1976年式 Lamborghini Countach LP400S」顧客からフルレストアの依頼を受け、モデナのファクトリーでフレームの状態に戻し、1からすべてをレストレーションを受けた珠玉の一台だ。

ガレージ伊太利屋 URL: https://garage-italya.co.jp/

photograph: Ryousuke Doi
edit & interview: Chihiro Watanabe

Shop Information

株式会社ガレージイガラシ

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  • URL:http://www.garage-igarashi.co.jp/