今回が初出展となるBYDオートジャパン。テスラを抜いて販売台数世界一のBEV(バッテリーEV)メーカーとなった中国のBYDの日本法人である。「BYD Meets Japan」をコンセプトに、ブランドが日本に根付くよう願いを込めたという、白木を基調とした和モダンなデザインのブースには2台が展示された。昨2022年に日本市場への導入を発表した3モデルのうち、すでにデリバリーが始まっているミドルクラスSUVの「ATTO 3」と、今年末の発売を予定しているというDセグメントのセダン「シール」である。
プレスカンファレンスには、同社代表取締役社長の東福寺厚樹氏が登壇。まずは英語でアザラシを意味するという「シール」(SEAL)を紹介した。
「その名のとおり、デザインのモチーフは海洋動物。スリークでエレガントながら、アザラシが水中で魚を捕らえるため急転回するような敏捷さも感じさせる、高級感のなかに躍動感もあるデザインです。シングルモーターの後輪駆動車とツインモーターでAWDのハイパフォーマンスモデルの2本立ててで、日本仕様のスペックを詰めているところですが、600km近い航続距離を持つモデルになるでしょう」
もう1台の「ATTO 3」は、今年の1月31日から受注を開始して、3月後半からデリバリーが始まっているとのこと。 「ディーラーは1月31日に1号店であるBYDオート東名横浜、2月23日には2号店として大阪にBYDオート堺が開店。2店舗でスタートして、2カ月間の受注台数は265台。比較的順調な滑り出しだと思います」
「ATTO 3」のデザイン、動力性能や給電システムなどの特徴について説明した後に、先進安全機能やドライバーアシストをはじめフル装備で440万円というプライスは、多くのメディアからお買い得と評価されていると、価格戦略についても自信を覗かせた。そして「2025年末までには全国に100を超えるディーラーを設け、多くの方々にBEVを試してもらえる環境づくりをしていく」と結んだ。
展示車両
BYD ATTO 3台(うち2台は、試乗車)
BYD SEAL 1台