BESPOKES TOKYO
「語らいから生まれる、希望の一台を。」東京都新宿を拠点に、様々なクルマをオーナーの嗜好に合わせて仕立てていくビスポークカスタマイズを得意とする〝BESPOKES TOKYO(ビスポークス トウキョウ)〟。取り扱う車種は、メルセデスベンツ・ゲレンデやアストンマーティンを中心に、ジープ・ラングラー、ポルシェ・911など様々で、東京都新宿区の本店に加えて、2022年2月に埼玉県戸田市に2号店をオープン。こだわり・愛着を持って選ぶクルマだからこそ、末永く魅力を感じて楽しんで欲しいという想いの下、単純な整備・販売だけでなく「Bespoke」とある通り、緻密なコミュニケーションを通じ、希望・嗜好に合わせて理想の一台を仕立てていく事を主義としている。主なプランは2つ。ライフスタイルやイメージ、目的に合わせた一台を探し出す「プレオーダープラン」と、オーナーとの会話から理想の一台を仕立てていく「テーラードプラン」が用意され、エクステリア・インテリアのデザイン・マテリアルから、オーディオの音質・乗り味に至るまでフルサポートがコミットされている。
「2005年式 ASTON MARTIN DB9 “9 EDITION”」2013年にイギリス本国で行われたアストンマーティンの100周年イベントにて、唯一の日本人ジャーナリストとして招待されたモータージャーナリスト九島辰也氏とのコラボレーションモデルだ。九島氏が好んだDB9 ヴォランテをベースに、一切のクロームパーツをブラックアウト。英国の古き良き時代のクルマをオマージュし、戦前のBentleyオプションカラーであるビリジアンでオールペン、インパネのデジタル化(Apple CarPlay対応)など、近代化も織り交ぜつつ、大人が愉しめる一台となっている。サテンブラックに塗装されたBESPOKES TOKYOオリジナルホイールもアクセントだ。
BESPOKES TOKYO URL: https://bespokes.tokyo/
MLA FACTORY SHOP
宮城県仙台市に拠点を構え、ランドローバーディフェンダー、クラシックミニなどの英国車や、ポルシェ・ベンツ・BMWなどのドイツ車などを取り扱う〝MLA FACTORY SHOP〟。新型の希少モデルからヘリテージまで幅広くメインテナンスを行っており、ランドローバーをはじめ、ミニ、ジャガー、アストンマーティンなどのイギリス車・ドイツ車はレストレーションまで対応可能。加えてロシア製の愛嬌溢れる商用車 UAZ(ワズ)は新車の輸入なども取り扱っている。「乗れないクラシックより、乗れるネオクラシック」というモットーの下、扱う車種もネオクラシックに分類される年代が中心。樹脂やゴムパーツの多さ、技術的に発展途上な時代に多用された電装パーツなど、ネオクラッシックに求められる〝あるある〟のトラブルに対処するエッジの効いたメインテナンスが強みとなっている。
年間で定めた数のみレストレーションを行っているMLA Factory Shop。今回展示された「1996年式 Mercedes-Benz S320 (W140)」も、レストレーションを受けた一台だ。長きに渡る付き合いのユーザーからバーンファインドされ、当初の状態は庭の草花とほぼ一体化していた。そこから10カ月程度のレストレーションを受け、現代の交通事情でも最善のメルセデスを愉しめるコンディションに仕上げられているという。
MLA FACTORY SHOP URL: http://a-m-design.net/mla/
MOTOR Logic Company
主にドイツ車(Porsche・Mercedes-benz X-classなど)・イギリス車(AstonMartin・Jaguar)などのスポーツカーを中心として、新型の希少なモデルからヘリテージカーまで取り扱う〝MOTOR Logic Company(モーターロジックカンパニー)〟。宮城県仙台市のファクトリーには、経験豊富なメカニックと、各欧州車メーカー専用の工具テスターと豊富なメインテナンスリソースが用意されており、ネオクラシックカーにありがちなあらゆる故障に対応する事が可能。メインテナンスに限らず、公認改造や、オリジナルパーツの製作・各種用途の車輛製作などオーナーの要望に沿って、シーンに合わせたバックアップも行っている。
今回展示されたのは「1988年式 Ferrari Testarossa」ピニンファリーナによって1984年に産み落とされた、フェラーリのフラッグシップミッドシップスポーツカーだ。フェラーリにとって10年ぶりにアメリカ仕様を用意した12気筒モデルで、当初から世界市場を視野に入れて設計されていた。1988年式のこの個体は、中期モデルに分類され左右両方にサイドミラーが装着された年式。オドメータは54,000kmを指し、ブルースクーロ(イタリア語で薄暗い青という意)・カラーコード510のオリジナルカラーをそのままに纏う優雅な一台だ。
MOTOR Logic Company URL: http://www.motorlogic-co.com/
シルキーシックス
BMW E24 Loverによる、E24 Loverのためのお店〝シルキーシックス“。E24 M6・6シリーズを専門として、日常の整備からレストレーションまで「一台でも多くのE24を後世に遺す為」理想の走りのイメージを実現してくれるスペシャルショップだ。元F1レーサーでもあるフランス人自動車ジャーナリストのポール・フレール氏による「世界一美しいクーペ」と称された言葉が指すとおり、 現在でも色褪せることのない秀逸な美しさを湛えるE24 6シリーズ。当時の世界最高峰クーペに搭載された直6エンジンは、まるで絹のようになめらかな吹け上がりを持つ事から「シルキーシックス」と呼ばれ、今もなお多くのファンを魅了し続けている。
1976年に初代E24が発売されてから40年が経過し、経年劣化や交通事情の変化など、現代社会でも楽しく乗り続けるには、それなりの技術と知識と工夫と、こだわりが必要不可欠だという。今回展示された「1985年 BMW E24 635CSi」はまさに拘りが詰まった一台だ。メカニズム透視図を描いた外装が目を引くこの車両はシルキーシックスのデモカー「スケルトン号」。80年代のレースシーンで実際に活躍した車両をモチーフに施されたラッピングに、現代風のコンピューター制御や特殊装備をふんだんに奢られ、元々14インチのホイールハウスには18インチタイヤが入り、グッとレーシーな雰囲気を醸している。永続的にE24を愉しめるよう、共同製作で開発したE24専用の電動エアコンなども装備され、ほとんど出きっているあらゆるウィークポイントに対応した究極の一台だ。
シルキーシックス URL: http://m6-silky6.com/index.html
KOA SPEED
横浜市都筑区に拠点を構え、空冷ポルシェ全般のレストモッド・オリジナルモディファイや、ヘリテージカーのメインテナンス・販売、「クラシックポルシェ用エレクトロエアコンシステム」の開発・販売等を手掛ける〝KOA SPEED〟。初出展となった2019年のオートモビルカウンシルから連続して、次々にKOA SPEED流のエッセンスを詰め込んだレストモッド・ポルシェを展示。「往年のラリースタイル」をテーマに製作され、ステッカーやウェザリングが随所に施された1983年式 ポルシェ 911SC〝Baja Frosch(バハ・フロシュ)〟や、911 GT2をサンプリングした上で万人が扱えるファスト・ポルシェをテーマに掲げたシボレー・コルベット用V8エンジンを搭載した〝LS1-Powered ポルシェ993〟 など、各コンセプトに沿った高いオリジナリティが人気を集めている。
今回展示されたのはKOA SPEEDの秘蔵っ子とも言える一台、「2014年式 Porsche 911 GT3 RS」が展示された。ポルシェにおいてモータースポーツ直系モデルのみに与えられてきた「RS」という名称も持ち、ワンメイク用カップカーの血筋を引く行動走行可能なポルシェ911ハイエンドモデルがこの911 GT3 RSだ。驚くべきはこの個体のオドメーター、なんと38kmで止まっている。新車発注以降、すぐにナンバーが切られ大事に保管されていたというこの個体。定期的にエンジンをかけ状態保持をしていたとの事だが、コックピットには真新しいビニールと共に新車特有の香りが残っているまたとない一台だ。
KOA SPEED URL: https://www.koaspeed.com/
PLANEX CARS
国内外を問わず貴重なヘリテージカーから、由緒正しいヒストリーを有した空前絶後のヘリテージレーシングカーフォーミュラーカーなど、あらゆるジャンルのプレミアムカーを幅広く取り扱う〝PLANEX CARS (プラネックスカーズ)〟。これまでは、気兼ねなく楽しめるクルマの提案として〝HONDA バモス〟、ル・マン・クラシックでのジュニアカーレース「リトル・ビッグ・マン」等に参戦が可能なキッズカーと呼ばれるエンジンカー〝330P2 ジュニア〟など、好車家も驚きの展示を行っており、毎年貴重なプレミアムカーが集うプラネックスカーズのブース。ヘリテージカーはもちろん、古いレーシングカーの販売も行っており、レーシングカーは販売だけでなくヒストリックカーレース参戦のサポートも行っているという。
オートモビルカウンシルでも、またとない希少性を持つ〝1965年式 HONDA S600 Coupe〟が展示された。ホンダ初の量産四輪乗用車となったS500のデビューから半年もたたずして発売されたのがこのホンダ S600。数字が示す通り排気量は531ccから606ccへアップされ、更なる高性能化を図られたモデルとなっている。オープンモデルが11284台の製造に対し、僅か1800台の製造に留まった希少なクーペボディを持つ一台だ。
PLANEX CARS URL: https://www.planexcars.jp/
RENDEZ-VOUS
憧れを憧れのままで終わらせない。1/8の金額でコレクタブルカーを共同所有できる国内初のサービス〝RENDEZ-VOUS〟ますますその資産性に注目が集まり、価格の高騰を続けるコレクタブルカー。RENDEZ-VOUSでは、そうしたコレクタブルカーの所有権を分割し、1台の車を最大8人で共同所有することが可能。購入資金だけでなく、維持管理における金銭面のハードルを下げることで、一人でも多くの人が憧れの車を所有する夢を叶えられるようにサポートを行っている
「1975年式 Porsche 911 Turbo 3.0」75年に製造開始された911 Turbo 3.0の中でも国内第一号となるメモリアルな一台。20年以上ガレージに眠っていた本車輛のレストレーションから共に楽しむ事ができるというddd。共同所有の期間は一台で、一枠当たり12日/年間楽しめる権利が付帯している。ユニークなのは購入費に維持管理費が入っている点で、1年後の売却時には1/8に分割して購入者に還元する予定だという。通常は提携している群馬県・AutoRomanの倉庫に保管され、一日あたり100kmの制限の中で走行を楽しむ事ができる。何日かまとめて別荘に連れて楽しむ等思い思いの楽しみ方で、貴重なヘリテージカーとの時間を楽しむ事ができる。
RENDEZ-VOUS URL: https://www.rendez-vous.tokyo/
photograph: Ryousuke Doi
edit & interview: Chihiro Watanabe