KOA SPEED
横浜市都筑区に拠点を構え、空冷ポルシェ全般のレストモッド・オリジナルモディファイや、ヘリテージカーのメインテナンス・販売、「クラシックポルシェ用エレクトロエアコンシステム」の開発・販売等を手掛ける〝KOA SPEED〟。初出展となった2019年のオートモビルカウンシルから連続して、次々にKOA SPEED流のエッセンスを詰め込んだレストモッド・ポルシェを展示。「往年のラリースタイル」をテーマに製作され、ステッカーやウェザリングが随所に施された1983年式 ポルシェ 911SC〝Baja Frosch(バハ・フロシュ)〟や、911 GT2をサンプリングした上で万人が扱えるファスト・ポルシェをテーマに掲げたシボレー・コルベット用V8エンジンを搭載した〝LS1-Powered ポルシェ993〟 など、各コンセプトに沿った高いオリジナリティが人気を集めている。




今回は新作となるカスタム・ポルシェを展示。少しアウトローな雰囲気も漂う「1971年 Porsche 911S」はスパルタンなカフェレーサーをイメージして仕立てられた一台だ。こだわりのポリッシュ加工が施されているアルミフードは、僅か2mmの1点物。内装にはPorsche 928に使っていた純正生地を用いてオリジナルのシートが奢られている。足元を引き締めているホイールは、新発売となるKOA SPEEDオリジナルホイールだ。社長が初めての愛車に履かせた憧れのホイールが、このHAYASHI Racingの一品。想いを直訴し、念願叶ってOEM化が実現したのだという。ポルシェピッチにカスタムされ、オリジナルのカスタムカラーもオーダー可能となっている。
KOA SPEED URL: https://www.koaspeed.com/
HURTAN JAPAN
HURTAN Automoviles 正規販売代理店〝HURTAN JAPAN〟フータン・オートモービルズはクラシックカーに魅せられたフアン・ウルタードが、1991 年にスペイン・サンタフェで設立した少数生産の自動車コーチビルダー。スペインのグラナダにファクトリーを構え、30年来の創立より様々な高級車を製作し世に送り続けている。フータンでは、職人の手仕事によって一台一台がハンドメイドによる製作が行われており、オーダーメイドでの製作にも革新と伝統に基づいてパーソナライズされた仕上がりが実現されているという。




今回展示されたのは、「HURTAN Grand Albaycin Bespoke」起伏に富んだ絢爛なデザインのこの車両は、なんとマツダ ロードスター(MX-5)がベース車両となっている。前回展示された「HURTAN Grand Albaycin Heritage」がラグジュアリーなイメージであるのに対し、今回の車輛はマットブラックのボディーカラーに、大型のホイールやレーシングメッシュのフロントグリルを加えてスポーティーな仕上がりとなっている。スペイン サンタフェにあるフータン オートモビルズのファクトリーにて、一台一台職人によるハンドメイドで製作されるGrand Albaycinシリーズ。スペイン仕様のMX-5は184馬力の2リッターエンジンが選べるのが特徴で、左ハンドル、6速MTと相まって、ヨーロッパの本格的スポーツカーを存分に楽しめる仕様となっている。インテリアはベースのMX-5を踏襲しつつも、ふんだんに使われたレザーとウッドによって高級感のある個性的なインテリアになっている。
HURTAN JAPAN URL: https://hurtan.jp/
RENDEZ-VOUS
憧れを憧れのままで終わらせない。1/8の金額でコレクタブルカーを共同所有できる国内初のサービス〝RENDEZ-VOUS〟ますますその資産性に注目が集まり、価格の高騰を続けるコレクタブルカー。RENDEZ-VOUSでは、そうしたコレクタブルカーの所有権を分割し、1台の車を最大8人で共同所有することが可能。購入資金だけでなく、維持管理における金銭面のハードルを下げることで、一人でも多くの人が憧れの車を所有する夢を叶えられるようにサポートを行っている




「Ferrari 365 GT4 BB」2023/3~2024/3に共同所有を終えたばかりの一台。エンジンオーバーホールと内外装のリフレッシュを受け、1年のサービス提供期間を過ごしたが依然としてコンディションは良好。共同所有を終えた後は買い取りが可能となる本サービスの例に漏れず、この車両も買い取り可能のプライスを付けての展示となった。共同所有の期間は一台で、一枠当たり12日/年間楽しめる権利が付帯している。ユニークなのは購入費に維持管理費が入っている点で、1年後の売却時には1/8に分割して購入者に還元する予定。横浜・羽沢に新たにストレージをオープンし、そちらを拠点として一日あたり100kmの制限の中で走行を楽しむ事ができるという。何日かまとめて別荘に連れて楽しむ等思い思いの楽しみ方で、貴重なヘリテージカーとの時間を楽しんではいかがだろう。
RENDEZ-VOUS URL: https://www.rendez-vous.tokyo/
TAILOR
神奈川県・厚木発オリジナルコーチビルダー〝TAILOR〟。主にオリジナルデザインの自動車、バイク、自転車のデザイン・製造・受注生産を行っている。完全なハンドメイドのため、一台の製造に費やす時間は膨大ではあるものの現在は年間3~4台の製造を行っているという。「自動車コーチビルダーの世界では、日本にはどうしても欧米に後れを取っている」代表・木村太一氏による「TAILORから送り出すオリジナルデザインカーを通じて、国内の自動車産業の活性化に貢献したい」という想いから2003年に設立されたのがこのTAILORだ。




今回展示されたのは、1970年代のヨーロピアンコンパクトスポーツをモチーフにデザインされた〝NAOMI〟。ベース車両は2000y MAZDA NB型 Roadstarである。フレーム加工も施されたこの車両は、全長4mと短いボディながら流暢なデザインを表現するために、Aピラーをカット。更にピラーを寝かすことでフロントガラスをより薄く見える事狙った加工で、リアオーバーハングにかけて流れるような曲線を描く美しい仕上がりとなっている。
TAILOR URL: https://tailor.co.jp/
PLANEX CARS
国内外を問わず貴重なヘリテージカーから、由緒正しいヒストリーを有した空前絶後のヘリテージレーシングカーフォーミュラーカーなど、あらゆるジャンルのプレミアムカーを幅広く取り扱う〝PLANEX CARS (プラネックスカーズ)〟。これまでは、気兼ねなく楽しめるクルマの提案として〝HONDA バモス〟、ル・マン・クラシックでのジュニアカーレース「リトル・ビッグ・マン」等に参戦が可能なキッズカーと呼ばれるエンジンカー〝330P2 ジュニア〟など、好車家も驚きの展示を行っており、毎年貴重なプレミアムカーが集うプラネックスカーズのブース。ヘリテージカーはもちろん、古いレーシングカーの販売も行っており、レーシングカーは販売だけでなくヒストリックカーレース参戦のサポートも行っているという。




今回展示されたのは〝1965y Maserati 3500GT 2+2 Coupe Sebring (second series)〟。1957年にマセラティ初の本格量産車として登場し、1962年までにトューリング・デザインの2+2クーペだけで1983台を販売するヒット作となった3500GT。その後継モデルとしてデビューしたのがこの3500GTiS 2+2セブリングである。新車で新東洋企業によって輸入されて以来、数人のオーナーの手に渡った末に国内に留まり続けたという貴重なヒストリーを持つ一台となっている。
PLANEX CARS URL: https://www.planexcars.jp/
photograph: Ryousuke Doi
edit & interview: Chihiro Watanabe