1968年にドイツのニュルブルクリンクで開かれた84時間耐久レース「マラソン デ・ラ・ルート」で4位に入賞したコスモスポーツ(レプリカ)、ロータリーエンジン搭載のワークスマシンでは国内レース初見参となった1969年の「全日本鈴鹿自動車レース大会シリーズⅡ グランドカップ」で優勝したファミリア プレスト・ロータリークーペ(同じくレプリカ)、そして初公開となるMAZDA SPIRIT RACING ROADSTERという3台のレーシングカーを展示したマツダ。

ブースでは同社シニアフェロー ブランドデザイン担当役員の前田育男氏と、オートモビルカウンシル共同代表/カーグラフィック代表の加藤哲也氏とのトークショーを実施。その場において新たなコミュニティ「倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING」の開始が発表された。

1982年の入社以来、一貫してマツダのデザインに携わってきたいっぽうで、学生時代からアマチュアドライバーとしてモータースポーツに参戦し続けてきた前田氏。彼自身が2021年11月に岡山国際サーキットで開かれたスーパー耐久 最終戦 にバイオディーゼルのマツダ2で参戦したことから始まった「MAZDA SPIRIT RACING」。その名称は、過去マツダが参加してきたモータースポーツにおける、あきらめずに挑み続けた志を現代に受け継ぐことから命名されたという。

その「MAZDA SPIRIT RACING」の活動を軸に、モータースポーツに参加する者と応援する仲間がグローバルにつながって、モータースポーツをより身近に、気軽に楽しんでもらうこと、さらにはモータースポーツに限らず、スピードスポーツを愛好する仲間ともつながって盛り上げていくことを目指したコミュニティが「倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING」である。

具体的な活動としては、「共に挑む」をスローガンに、スピードスポーツに挑む仲間や応援する仲間がつながるためのアプリ「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING」を今夏以降に配信予定。アプリでは仲間同士で交流できるオンラインコミュニティ機能に加えて、オリジナルグッズやカスタマイズカーのアイデアを募集するなど、マツダとユーザーの間でインタラクティブなコミュニケーションができる機能を設定するという。ブースにはオリジナルグッズの例として、マツダのデザイナーが日本の高品質ブランドとコラボして製作したドライビングシューズ、ドライビンググローブ、ドライビンググラスを展示。またモータースポーツというカテゴリーを超えてスピードスポーツを愛好する仲間とつながる例として、マツダのデザイナーが手がけたロードバイク(自転車)も展示された。

出展車両

マツダ コスモスポーツ マラソン デ・ラ・ルート仕様
マツダ ファミリア プレストロータリークーペ レース仕様
MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(初公開)