2022年から続いて4回目の出展となるマセラティ ジャパン。プレスカンファレンスに登壇した代表取締役社長の木村隆之氏は、開口一番「『クルマを超えて、クルマを愉しむ』というオートモビルカウンシルの理念には深い共感を覚える。マセラティのレガシィとラクシュリーな魅力を真に理解していただける、深い知識と情熱を持った愛好家の方々と交流できる理想的な場所」と、オートモビルカウンシルへの賛意を述べた。
本国では1969年「ミストラル 3700」を皮切りとして、これまでに日本から申請のあった1968年「ギブリ」を含む80台以上の車両に対して厳正なる審査を行い、その正統性を証明する認定証を発行してきた。その「マセラティ・クラシケ」における認定証発行のプログラムが、このたびイタリア本国以外では初の試みとして、日本で実施されることになったのだ。


イタリアから認定担当者が来日して検査・認定することで、これまで必須だったイタリアへの車両輸送が不要になり、日本のオーナーの負担が大幅に軽減される。認定の対象となるのは1947年から78年に生産されたクラシックモデル、78年以降の生産から少なくとも20年以上が経過したネオクラシックモデル(「クアトロポルテIII」を含む)、および「MC12」などのスペシャルモデルで、2025年内に最大8台の審査の実施を予定。またこのプログラムの一環として、オーナーに向けたマセラティの歴史的アーカイブに基づく資料の提供サービスも開始。生産証明書や技術データ資料などを申請に基づいて提供する。
審査の希望は、6月1日から6月30日までにマセラティ ジャパンの公式ウェブサイトで受け付けるという。
木村氏いわく、「日本における『マセラティ・クラシケ』の展開は、長年マセラティを愛し、大切に保有されてきた日本のオーナーへの敬意と感謝の表れ。クラシックなマセラティは単なる移動手段ではなく、タイムレスな芸術作品であり、時代を超える情熱の結晶。このプログラムを通じてこれらの貴重な車両の正統性と価値を正式に認証し、未来の世代へと受け継いでいくことは、私たちの大きな喜びであり、責任でもある」とのこと。
そして「今後も日本のマセラティ・オーナーとより深い絆を築き、マセラティの豊かな歴史と文化を共有していくことを約束する『マセラティ・クラシケ』の日本での展開にご期待いただきたい」と力強く結んだ。