MOTOR Logic Company

主にドイツ車(Porsche・Mercedes-benz X-classなど)・イギリス車(AstonMartin・Jaguar)などのスポーツカーを中心として、新型の希少なモデルからヘリテージカーまで取り扱う〝MOTOR Logic Company(モーターロジックカンパニー)〟。宮城県仙台市のファクトリーには、経験豊富なメカニックと、各欧州車メーカー専用の工具テスターと豊富なメインテナンスリソースが用意されており、ネオクラシックカーにありがちなあらゆる故障に対応する事が可能。メインテナンスに限らず、公認改造や、オリジナルパーツの製作・各種用途の車輛製作などオーナーの要望に沿って、シーンに合わせたバックアップも行っている。

今回展示されたのは、〝2004年式 Aston Martin V12 Vanquish〟。英国・アストンマーティンの最上位モデルとして2001年に発売された、V12ヴァンキッシュの初代モデルである。カーボンファイバーとアルミニウムの混成シャーシに、5.9L・V型12気筒エンジンをフロントに搭載し、後輪のみを駆動させる本物のグランドツアラー。初採用となるパドルシフトなど革新的なフラッグシップとして登場した傍ら、隆々としたボディラインなど古典的なアストンマーティンらしさも色濃く残されているこのV12ヴァンキッシュは、映画「007 -Die Another Day-」でボンド・カーとして復活した人気のモデルだ。発売当時はリアシートを手荷物スペースと割り切った「2+0」シーターがデフォルトだが、この個体はオプションの貴重な「2+2」レイアウトで、後部座席を備えたモデルとなっている。4.8万kmのヒストリーを持つこの個体は、クラッチ交換などの重整備をひとしきり終えた状態。もちろん修理はMOTOR Logic Companyにて、イギリスのディーラー等から取り寄せた純正パーツにて施工されている。発売から20年以上が経過し、ガレージに厳重に保管されている個体と比較しても「適度に走り、適切なメインテナンスを受けた」むしろヘルシーなコンディションだという。

MOTOR Logic Company
URL: http://www.motorlogic-co.com/


 

WANNA DRIVE

東京都目黒区・自由が丘を拠点に、輸入車・国産車問わず最新の現行車からヘリテージカーまで、「価値あるクルマ」「魅力的なクルマ」を軸として、幅広いメーカーの車種を取り扱う〝WANNA DRIVE(ワナ ドライブ)〟メインテナンスはどんな車種でもOK、扱うクルマの門戸は広く開かれていて、常に数十台の豊富な在庫車が用意されている。その中にはエッジの効いた最新スポーツカーから50年代のヘリテージ、1点物のスペシャルモデルと、少々特別な仕様の「つい欲しくなってしまう」魅力的なクルマばかり。面白いと感じる取り組みに積極的にチャレンジしていきたいというWANNA DRIVEでは、オリジナルのTシャツを中心としたアパレルを2月にスタート。公式ECサイトにてチェック可能だ。

今回のWANNA DRIVEブースに並んだのは、〝1984年式 BMW ALPINA B9 3.5〟実用的なBMW 5シリーズセダン E28をベースとして、ALPINAの手によって高度なチューニングを加えられたコンフォート・ハイパフォーマンスセダンだ。ノーマルのBMW 528iと変わらないボディサイズに3.5Lに拡大したエンジンを搭載、チューンドカーでありながら、乗り手を選ばないトータルバランスに優れ、現代のハイウェイでも快適に長距離移動を楽しめる実力の持ち主だ。当時、輸入代理店だったニコルによって、僅かに数台が日本に上陸を果たした内の一台で、オドメーターは10万kmを回るものの、アルピナ専用のステアリング、最高速度を引き上げられた専用メーター、ホールド性の優れたシートは保持。機関系と共に良好なコンディションを維持しており、駆けぬける歓びを存分に楽しめる事請け合いだ。

WANNA DRIVE
URL: https://wannadrive.net/


 

コレツィオーネ

『あなたの人生はラテン車とともに』ヘリテージから現行車まで、ランチア、アルファロメオ、フェラーリ、ルノーといったイタリア・フランス車全般のスペシャリスト〝COLLEZIONE(コレツィオーネ)〟。世田谷に本店を構え、特筆すべきは在庫車の豊富さ。目黒通りに突如現れるヘリテージカーの楽園は、いつ覗いても魅力的なラテン車で溢れ、好き者には堪らない空間となっている。この豊富な在庫車のほとんどが、整備簿がしっかりと残り、歴代オーナーの愛情が注がれた素性のハッキリした個体たち。COLLEZIONEの軸として、「年代物の車輛だからこそ、どのような整備を受け、どのように走ってきたか」その個体独自のヒストリーを何よりも重視する選りすぐりのヘリテージカーが集められている。買い取り、下取りをメインとして良質な在庫車を常に揃えられるのは、多くの好車家との長年のお付き合いを重んじるコレツィオーネならでは。

コレツィオーネブースに並んだのは〝1995年式 LANCIA DELTA H.F INTEGRALE COLLEZIONE〟。ワールドラリーチャンピオンシップにおいて、6連覇という前人未到の偉業を成し遂げた、ランチア・デルタの日本市場限定の最終モデルである。最終モデルの証として、ボルドーレッドのボディに黄色と青色のストライプが入り、ガンメタリックのホイールを備え、インテリアとリアゲートには最終仕様のシリアルプレートが奢られている。前オーナーの意向によってステアリングの変更やブーストメータの追加など細かな変更こそ行われているものの、貴重なアルカンターラシートなど多くがオリジナルの状態を維持し、新車時からの整備簿が全て保管され、ヒストリーがはっきりしている価値ある一台だ。

コレツィオーネ
URL: https://www.collezione.co.jp/


 

BESPOKES TOKYO

「語らいから生まれる、希望の一台を。」東京都を発信地として、様々なクルマをオーナーの嗜好に合わせて仕立てていくビスポークカスタマイズを真骨頂とする〝BESPOKES TOKYO(ビスポークス トウキョウ)〟。取り扱う車種は、メルセデスベンツ・ゲレンデやアストンマーティンを中心に、ジープ・ラングラー、ポルシェ・911など様々で、東京都新宿区の本店に加えて、2022年2月に埼玉県戸田市に2号店をオープン。こだわり・愛着を持って選ぶクルマだからこそ、末永く魅力を感じて楽しんで欲しいという想いの下、単純な整備・販売だけでなく「Bespoke」とある通り、緻密なコミュニケーションを通じ、希望・嗜好に合わせて理想の一台を仕立てていく事を主義としている。主なプランは2つ。ライフスタイルやイメージ、目的に合わせた一台を探し出す「プレオーダープラン」と、オーナーとの会話から理想の一台を仕立てていく「テーラードプラン」が用意され、エクステリア・インテリアのデザイン・マテリアルから、オーディオの音質・乗り味に至るまでフルサポートがコミットされている。

今回展示されたのは〝2000年式 Mercedes-Benz G320 Short〟。「都会的なヘリテージスタイル」をテーマとして、BESPOKES TOKYOの手でモディファイが行われた車両で、発売から20年以上が経過するクルマとは思えない雰囲気を醸している。2000年代半ばに販売が終了し、現代では稀有なコンパクトさも相まって根強い人気を誇るショートゲレンデをあえてベース車両として採用。現行ゲレンデに設定されているチャイナブルーに塗り替えられ、ワイドフェンダーを追加し、BESPOKES TOKYOオリジナルホイールを履きこなす。純正のグリルから、現代AMGの象徴とも言えるパナメリカーナグリルに変更し、あらゆるメッキ部分をサテンブラックに統一して垢ぬけた印象に。しかし、あえてオリジナルのアンバーウインカーを残すなど、ノスタルジーな遊び心もアクセントになっている。内装は純正のシートを残しつつ、ウッドパネルをピアノブラックに統一するなど、テーマを忠実に表現したというこの一台、実は社長自らプロデュースを行った肝いりの一台なのだとか。当然、オーナーとのコミュニケーションを通じてこうした車両を仕立てる事が可能で、外装・内装のカラーリングから、皮革は80種類からチョイスが可能なマテリアルなど、希望に応じて唯一無二の一台を創り上げることが出来る。

BESPOKES TOKYO
URL: https://bespokes.tokyo/


 

PLANEX CARS

国内外を問わず貴重なヘリテージカーから、由緒正しいヒストリーを有した空前絶後のヘリテージレーシングカーフォーミュラーカーなど、あらゆるジャンルのプレミアムカーを幅広く取り扱う〝PLANEX CARS (プラネックスカーズ)〟。これまでは、気兼ねなく楽しめるクルマの提案として〝HONDA バモス〟、ル・マン・クラシックでのジュニアカーレース「リトル・ビッグ・マン」等に参戦が可能なキッズカーと呼ばれるエンジンカー〝330P2 ジュニア〟など、好車家も驚きの展示を行っており、毎年貴重なプレミアムカーが集うプラネックスカーズのブース。今回のオートモビルカウンシルでも、またとない希少性を持つ〝1966年式 LOTUS CORTINA Mk.1 -KPU397C-〟が展示された。

ロータス・コーティナは1962年に登場した英国フォードの小型大衆車、コンサル・コーティナのスポーツバージョンとして、ロータスが開発して1963年1月に発売したホモロゲモデルだ。エンジンはフォード製4気筒アングリア用OHV「105E」ユニットをベースに、コスワースが開発を手掛けた1.6リッター直列4気筒DOHC〝ロータス・ツインカム〟ユニットで、105hpを発揮、合わせてシャシーも改良され、各所に軽量化が施されている。この-KPU397-というレジスターNo.を持つロータス・コーティナは、脆弱だったリア・サスペンションを改良し、リーフスプリングに改めた、Mk.1 Sr.2のコンペティション仕様。当初は、1966年にロータスのプレスカーとして登録された個体で、同年5月のイギリスMotor誌にも掲載されている個体だ。 1966年ETCCゾルダー・ラウンドで、チームロータスのレースカーとしてルマン・ドライバーのジャッキー・イクスがドライブし総合2位に入賞。その後アラン・マン・レーシングや、プライベーターの下で数々のレースで活躍した記録が残されている。現在はロータス・ワークス時代の姿にレストアされ、内外装ともコンディションは抜群。ロールケージ、安全タンクなども装着されており、国内はもちろん、海外のヒストリック・イベントにも参加できる状態に仕上げられているという。

PLANEX CARS
URL: https://www.planexcars.jp/


 

Garage CREST

神奈川県・平塚市に2021年8月に新規オープンをしたポルシェ・スペシャリスト〝Garage CREST〟。ポルシェ911 の中でも「空冷ポルシェ」と呼ばれる初代モデルから4代目までの空冷エンジン搭載モデルを中心として、BMW、フェラーリなどのヨーロッパ・ヘリテージカー、サーキットに特化した公道走行不可のレーシングカーなど、幅広く取り扱っている。サーキット通なオーナーの趣向によって、空冷ポルシェの中でも通称「役モノ」と言われる特殊なハイパフォーマンスモデルを多数ラインナップしており、ストックヤードには993型 Carrera RS / Carrera RS Club Sport /Cup 3.8など、垂涎のモデルが揃えられている。

展示された車両は〝1970年式 Ferrari Dino 246GT Type L〟。かのエンツォ・フェラーリが亡くなった長男の愛称を名付け、フェラーリ初となるV6ミドエンジンカーとなったフェラーリ・ディーノ。最初に発売されたディーノ206GTの発展型であるディーノ246GTの中でも、初期型に相当するこのType Lは、センターロックホイールや、ドアミラーレスと言ったオリジナルの特徴を持つ。まばゆいヴィタミンカラーを纏うこのディーノ246GTは、こうした特徴はもちろん、「ボディ:Rosso Dino・内装色:Blue135」と内外装のペイントも元来の状態を維持し、フェラーリ・クラシケの認定も受けている由緒ある個体だ。実走行も僅か1.7万kmで、日本上陸前はフェラーリコレクションで著名なFabrizio Violanti氏のミュージアムで保管されていた、素晴らしいコンディションを保つ貴重な一台となっている。

Garage CREST
URL: https://response911.co.jp/


 

photograph: Ryousuke Doi
edit & interview: Chihiro Watanabe

Shop Information

WANNA DRIVE

  • 住 所:〒152-0035 東京都目黒区自由が丘3-16-19
  • 電 話:03-5701-2105
  • FAX:03-5701-2106
  • URL:http://www.wannadrive.net